女子アナはスポーツ中継に不向き? ファンの意見を聞いてみると…
スポーツ中継ではめったにお目にかかれない女性のスポーツ実況アナウンサー。少ない理由は?
CS放送やネットの普及で、国内競技はもちろん、海外スポーツも毎日楽しめるようになった。数十年前、地上波の短い中継を視聴していた世代にとっては、夢のような時代といえる。
そんなスポーツ中継だが、男性アナウンサーが試合を実況し、解説者が説明する…この形は、テレビ発足当初からほぼ変わりがない。
観たり、聴いたりする側も慣れてしまっているスタイルだが、実況のほとんどを男性がすることに対し「おかしい」と感じる人も。
■実況が女子アナだと違和感がある?
一般的には、女性アナウンサーの高い声が、実況には“向いていない”という意見もあるが、実際に多くの人がそう感じているのだろうか。
しらべぇ編集部では全国の20代〜60代のスポーツ中継を見たことがある人1,035名に、スポーツ中継の実況アナウンサーについて意識調査を実施してみた。
結果、「実況が女性アナウンサーだと違和感を覚える」と答えた人は、30.9%。7割の人々は、実況が女子アナであっても「違和感がない」と考えているのだ。
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■なぜ起用されることが少ないのか?
違和感を覚える人が3割程度しかいないことが判明した「女性実況アナウンサー」。しかし、現在もその存在はかなり少ない。一体なぜなのだろうか。
スポーツ中継をよく見るというSさんに見解を聞いてみると…
「2006年にNHKの有働由美子アナが、巨人・阪神戦を実況したことがあります。また、tvk(テレビ神奈川)ではサッカーや高校野球を頻繁に実況する女子アナがいましたし、TOKYOMXではソフトバンク戦のすべてを女性が担当したことも。フジテレビやテレビ朝日でも、実況経験のある女子アナは存在しています。
その時、『高い声が合わない』『知識不足』など批判的な声もあり、物議を醸したことも事実。見る側が慣れていないからですかね。あと、実況アナウンサーは顔を出さない『声』メインの仕事なので、実況の仕事を希望する人自体が少ないのかもしれません。
スポーツに関する知識が豊富で情熱を持っていれば、男性も女性も関係ないと思います。実況に挑戦する女子アナは、応援したいですね」
今後もスポーツ中継に挑戦する女性アナウンサーの出現に、期待したいものだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代のスポーツ中継を見たことがある人1.035名(有効回答数)