陸上自衛隊富士総合火力演習2017 日本の防衛力を肌で感じてみた
静岡県御殿場市の東富士演習場で実施された富士総合火力演習(通称「そうかえん」)。陸上自衛隊でもっとも人気の高い一般公開演習をレポート!
■大迫力の総合火力演習開始
緑色の煙幕で示された地点は三段山、黄色の煙幕の地点は二段山。それぞれ観覧席から3kmほどの距離にあり、砲撃の目標地域になる。
他にも、1~1.8km地点と、600~800m地点に目標台を整備。距離に合った装備品の性能を見せる目印である。
会場にはモニターも設置され、リアルタイムの映像や、これから何をするのか図説が流れ、射撃を開始する戦車の目安にもなる。
フラッグの色が緑から赤に変わると、戦車による榴弾砲が間近で撃たれた。日常生活では聞く事のない破裂音が鳴り響き、衝撃が体を揺らす。
ただ撃つだけではなく、後方に蛇行運転しながら精密に射撃するテクニックを見せる場面も。
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■富士の形に一斉射撃
富士山をかたどった一斉射撃は、まるで曲芸のよう。ピタリと息の合った射撃ができるからこそ実現できる演習に、熟練度の高さを感じる。
テキパキとした動きは小気味よく、目標地点へと素早く行動し、到着地点で適切な行動をするのは観ていて飽きない。
空挺隊による降下演習もあり、とてつもない高度からのパラシュート降下も。目標地点である観客席の前にぴたりと降りてくる姿に、歓声が上がる。