「電動アシスト付ベビーカーは車道へ」 経産省の発表が「再検討を」と炎上
保育園などで使用される「6人乗りベビーカー」は、電動アシスト機能が付くと車道を走らなくてはならない…?
子育ての負担を軽減させようと、常に進化を続ける様々な育児用品。
中でも、電動アシスト機能を搭載したベビーカーが注目を集める中、経済産業省がある発表を行い、その内容についてネットが騒然となっている。
■電動アシスト付きベビーカーは「軽車両」
経済産業省は、産業競争力強化法に基づく「グレーゾーン解消法」により、電動アシスト付きベビーカーは道路交通法に定める「小児用の車」ではなく「軽車両」に該当すると発表。
報道によると、事業者から「電動アシスト機能を追加した6人乗りベビーカー」の道路交通法、道路運送車両法上の取扱についての問い合わせがあり、関係省庁が確認・検討した結果、このような結論に至ったという。
問い合わせが寄せられた「6人乗りの電動アシスト付ベビーカー」は、使用法や用途、車両寸法から道路運送車両法施行令第1条の「人力車」として同2条第1項の「道路運送車両」に該当するとのこと。
これにより、電動アシスト付きベビーカーを使用する場合は、法律上「車道または路側帯」を通行することが求められることとなる他、警音器の設置など「軽車両」の安全基準を満たす必要がある、ということになる。
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■ネット民からは「再検討」を求める声
6人乗りの電動アシスト付きベビーカーが「現在の法律上は軽車両に該当する」とはいえ、自力で歩くこともままならない幼児を乗せるベビーカー。
車道を通行することを求めることについて、ネットでは疑問の声や様々な危険性を指摘する声が相次いでいる。
・6人乗りベビーカー。保育園とかで使っているやつかな? さすがに車道は危ないと思う
・車道を歩行は、極めて危ない。7人まとめて、あっちの世界に行ってしまうだろ。自立走行じゃないし、人の時速はせいぜい3キロ。押す人の立場から見れない行政は情けない
・速度は歩くぐらいでしょ? こんなのが車道や路側帯って余計危ないでしょうに
・うちの保育園は昔ながらの乳母車です。お散歩とか緩い坂でも先生が大変そうなので、電動はいいと思いますが、多分高くて予算がつかないかと。軽車両だと左側通行で、歩ける子は右側? 疑問がいっぱい
「法律にあてはめることより、安全性を重視すべき」といった声が相次ぎ、規定などについて「再検討すべき」といった意見も。
杓子定規を考えれば正しい判断となるのかもしれないが、「車道を走行するベビーカー」をどれだけの人が受け入れられるのだろうか。
日本での普及が進む前に、「安全面」の観点から規定などの見直しがなされることを願うばかりだ。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ)