「戦争を考えるきっかけに」特攻の母を演じる大林素子が意気込みを熱弁
実在の人物・鳥濱トメの半生を描く舞台で大林が主演を演じる。
大林素子(50)が主演を演じる舞台『MOTHER マザー ~特攻の母 鳥濱トメ物語~』が10月5日から上演される。会場となる新国立劇場で、大林らが取材に応じた。
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■戦争を考えるきっかけになってほしい
舞台『MOTHER』は、大東亜戦争末期に特攻隊が訪れた軍指定食堂「富屋食堂」の経営者・鳥濱トメの物語。
特攻隊員から母と慕われた実在の人物であり、舞台も実際の富屋食堂を可能な限り忠実に再現している。
大林は、「戦争を考えるきっかけになってほしい。お父さんやお母さん、友達と日常を過ごすことを感謝。私は戦争を知らない世代なので、リアルにそれを感じることはできませんが、戦争体験者の話を聞き、色んな情報を調べて、そう感じました」と、しみじみと語った。
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■最初は背が高すぎて観客のざわつきも
舞台の初演は2009年。最初は、米兵を演じる役者を超える身長に、観客がざわつくこともあったそうだ。
9年目にして「まだトメさんの全てを理解できたわけではありません。でも50歳になり、落ち着きを手に入れて、ようやくトメさんを掴めてきたかな」と感慨深く話す。
また、「自分のことを顧みず、愛情を持って特攻隊にも米兵にも関わるトメさんは、とても大きい方なんです」と、尊敬の意を示した。
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■演者になることが夢だった大林
「大きいのでバレー選手の道を選びましたが、幼稚園のころから演技することに憧れていました」と、夢がかなったことへの喜びを語る大林。
報道陣から「バレーと演技の世界の違いは?」と質問が飛ぶと、大林は少し考えてから、「バレーは数字で上手下手がきっちりとわかる世界。でも演技は数字のように目で見てわかるものではない。だから、最初はかなり戸惑いました」と話す
「家に帰っても練習をして、自分なりに役のことを考えてがんばりました。(演出の)藤森さんが優しくて叱ってくれないので、もっと叱ってくれても」と笑う大林。バレーの肉体的にキツい練習とは違った鍛錬を求めらているようだ。
舞台『MOTHER』は東京・新国立劇場 小劇場にて9日まで上演。その後、10月18日に静岡、10月21日に岐阜にて上演される予定だという。
【公演情報】
戦後72年を飛び越えて『MOTHER マザー ~特攻の母 鳥濱トメ物語~』
劇場:新国立劇場 小劇場
日程:東京公演 2017年10月5日(木)~9日(月・祝)5日間 全8公演
チケット料金:前売6,000円、当日6,800円(税込・全席指定)
チケット取扱:カンフェティ
出演者:大林素子、ワッキー(ペナルティ)、泉川実穂 ほか
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ)