有村架純が語る「壊れるほど好きなもの」は『母のちらし寿司』
大恋愛を描く『ナラタージュ』の舞台挨拶でキャスト全員が語った「好きなもの」とは
10月7日都内某所で行定勲監督映画『ナラタージュ』の初日舞台挨拶が開催。
会場には主演の松本潤(34)、有村架純(24)、坂口健太郎(26)、大西礼芳(27)、古舘佑太郎(26)が駆けつけた。
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■「一生に一度のすべてを捧げた恋」を描く
2016年版「この恋愛小説がすごい」で1位を獲得した『ナラタージュ』。これを『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化。
主演を演じる松本は4年ぶりの映画出演であり、ヒロインの有村は第39回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した実力派だ。
自然と注目を集める、一生に一度のすべてを捧げる恋愛を描く当作品。映画版のキャッチコピーは「壊れるくらいあなたが好きでした。」。
この作品と12年前に出会い、それから10年も温めた行定勲監督は
「今いるキャストが揃うまでに十年かかった。苦悶の日々だった。10年前には坂口くんも有村さんもデビュー前。松本くんは今より若かった。この映画が撮れるのはまさに今。作られるべき時に映画は作られる」
と語る。
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■キャスト陣が語る「壊れるほど好きなもの」
キャッチコピーにちなんでキャスト陣に「壊れるほど好きなものは」との質問がMCから飛んだ。
松本は「もう会えない人。中村勘三郎さんや蜷川幸雄さんのように、いつまでも記憶に残る人」と恋愛よりも人生にちなんで答えた。
有村は「母の手料理です。風邪をひいたときに食べたちらし寿司が本当に美味しくて!」と思い出を交えて語り、会場に笑いが生まれた。
古舘は「本当に身体が壊れるほど遊んだプロレスです」と力いっぱい。楽しい思い出がより輝きを与えているのだろうか。
有村と同じく坂口も家族の話だが「父の泣き顔。あまり良い思い出ではありませんが」としみじみ。大西は「美空ひばり。祖母と一緒に歌いました」と楽しそうだった。
キャストのだれも恋愛に触れていない。果たして監督は何を答えるのか。
「みなさんが真面目に良い話な中、申し訳ないのですがイカダンゴです。台湾で食べたイカスミを使った団子が本当に美味しかった。今はもう食べることはできないんですが」
と、思い出の一品で締めくくられた。恋愛に関しては映画で楽しんでもらおうと、そんな意図があるのだろうか。
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■『ナラタージュ』を象徴する雨水入りの酒樽で鏡割り
ナラタージュには雨の演出が幾度となく現れ、シーンを象徴的に彩る。会場には本物の『雨水』を貯めた酒樽が用意されて、キャストたちで鏡割りされた。
松本は「これ、絶対にかかりたくない」と笑顔は崩さずに違う意味での緊張を感じていたようだが、いざ中を覗くと「透き通っていてとても綺麗です」と一安心。
舞台挨拶の締め括りでは松本が「より多くの人に楽しんでもらいたい。」と場を締めた。
キャストたちが揃って、人生を振り返っていた当作品。純愛を描きながらも、自分を見つめ直す共感が散りばめられている作品なのかも。
『ナラタージュ』10月7日(土)全国ロードショー
配給:東宝=アスミック・エース
(c)2017「ナラタージュ」製作委員会
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