『監獄のお姫さま』今夜初回 クドカンが描く「女性キャラ」を女性が支持するワケ
宮藤官九郎脚本のドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)が今夜22時から放送! 小泉今日子、満島ひかり、菅野美穂、夏帆など女優たちの共演にも期待大。
■クドカンが描く女性はなぜ魅力的?
ところで、当サイトでは先日、宮藤官九郎作品のファンについての調査を実施。その結果、男性の26.2%、女性の36.1%が「宮藤官九郎脚本のドラマが好き」と回答し、ファンの多さを証明する結果になっていた。
その中で気になるのは、女性の評価の高さだ。下ネタも辞さない作風にも関わらず、男性と10ポイントの差をつけた理由は、一体何だろうか。クドカンマニア歴15年の記者は「女性の描き方」にも理由があると考えている。
ジャニーズ俳優の主演作品のイメージが強い宮藤だが、これまでにも『あまちゃん』(NHK)、『未来講師めぐる』(テレビ朝日系)、舞台『七人は僕の恋人』など、女性たちをメインに据えた物語も多く生み出してきている。
その際、顕著かつ稀有な特徴として出て来るのが「観ていて、嫌な気持ちになるキャラがいない」ということだ。
たとえば『ごめんね青春!』で満島が演じた蜂矢りさは、高校時代にブラックタイガーというあだ名で呼ばれた暴れん坊キャラ。母校の教師になって以降も、男性顔負けのサバサバした性格で物事を決断していく。
しかし、その後主人公の平助(錦戸亮)を一方的に結婚相手として接していくことに。というのも、地元の高校生の間で言い伝えられてきた「電車にある、ハートの手すりを同時に持った男女は永遠に結ばれる」という都市伝説を彼女が信じており、そこで実際に平助と手を重ねたからだ。
このように、宮藤の描く女性キャラはぶっ飛んでいる。人間的に見て、決してバランスが取れているとは言えず、自分の持つ「正義」を他者にぶつけることもある。しかし、同時に「憎めない部分」が必ず用意されており、観ていて爽快な気持ちになることができるのだ。
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■爽快&爆笑必至な復讐劇に期待!
「オバサンたちの復讐劇」を掲げる『監獄のお姫さま』。当然ながら、彼女たちは伊勢谷演じる板橋吾郎への負の感情から、大きな作戦を起こすのだろう。
爽快感と笑いを提供してくれる、素晴らしい作品になることを期待したい!
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(文/しらべぇドラマ班・クレソン佐藤)
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日
対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)