日本は将来も豊かな国でいられる? 「諦めムード」は富裕層にも蔓延か
衆院選でアベノミクスへの評価も分かれる中、日本経済の将来を国民はどのように見ているのだろうか。
■富裕層も含めて諦めムード
こうした国民の未来予想図は、富裕層とそれ以外で違いが見られるのだろうか。年収別で確かめてみると…
将来も豊かだと思う人の割合は、年収300万円以下と700万円以上では、およそ2倍の差が開いた。低年収層は、そもそも「今の日本が豊かな国だ」と感じている人が限られるのかもしれない。
また、どの層でも楽観派が悲観派を上回ることはなく、悲観派はおしなべて4割前後をキープしている。
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■アベノミクスには期待できないものの…
冒頭データのように、過去3年で「生活が苦しくなった人」が「楽になった人」の3倍を超える状況で、アベノミクスへの期待は剥げ落ちている。
他方、野党でもそれ以上に具体的な成長戦略を期待させてくれる党は、あるだろうか。「今も苦しく、将来も絶望」…衆院選の投開票が迫るが、国民に示された選択肢は決して多いとは言えない。
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(文/しらべぇ編集部・大空晴太)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年9月29日~2017年10月2日
対象:全国20代~60代の男女1,354名(有効回答数)