5割が「自民に対抗できる野党が必要」 今回の衆院選でその座に近づく党は…
二大政党制をめざしてつくられた小選挙区比例代表並立制。野党の弱さには不満の声が目立つ。
■40代以降は「強い野党」に期待
この調査結果を年代別に見てみると、すべての世代で「必要派」が「不要派」を上回ったものの、30代/40代を境に傾向が大きく変わる。
2、30代では、強い野党を求める割合が3割ほど。「不要派」との差も10ポイント前後だ。一方で、40代以降では5割以上、60代ではじつに6割が二大政党的な仕組みを求めているのがわかる。
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■「希望の党旋風」は失速したものの…
都知事選・都議選で大勝した小池百合子都知事による、希望の党立ち上げは、当初は注目されたものの、民進党議員の一部を排除したことなどから、人気が失速。苦戦も報じられている。
一方で、枝野幸男代表が率いる立憲民主党は、堅調が伝えられるが、準備期間が短かったこともあり、そもそも候補者の数が自民党や希望の党を大きく下回る。
国民の半分近くが「強い野党」を望んではいるものの、今回の選挙でもそれとは裏腹に「安倍一強」がさらに盤石なものになるのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・大空晴太)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年9月29日~2017年10月2日
対象:全国20代~60代の男女1,354名(有効回答数)