「試合に出たいのなら金を払え」 高校野球部コーチの不適切発言に批判殺到
奈良県の高校野球部コーチが「試合に出たいのなら金を払え」と不適切発言。冗談であっても酷すぎる…
団体競技は相手の前に、チームメイトと戦うことになる。例えば強豪高校野球部の場合、9つのポジションを100人以上で争うようなことも。
そうなると、試合に出るのは至難の業。選手のなかには、監督やコーチに賄賂を渡してでも「出してほしい」と考える者もでてくるだろう。
しかし、スポーツマンである指導者ならば、そのようなことは絶対に許さないはず。ところが、それを自ら要求するような発言をしたコーチがいたことが判明し、批判の声があがっている。
■「試合に出たいのなら金を払え」と不適切発言
不適切な発言をしたのは、奈良県内の高校野球部コーチ。夏の県大会間近だった6月の練習試合終了後、選手に対し「そんな力で試合に出たいのなら、金を払わないと」と発言したのだ。
当人としては冗談の一種だったのかもしれないが、保護者は不愉快に思ったようで学校に指摘。高校側は「冗談であっても金銭要求と取られかねない」として、このコーチを部から外した。
「試合に出たければ金を払え」という発言は、その立場を利用した一種のパワーハラスメントであり、許されるものではないだろう。
また、同校に関しては部員アンケートの結果、監督も部員に対して蹴る・罵声を浴びせるなどをしていたことがが発覚し、謹慎処分に。
そして、高校野球を統括する日本高校野球連盟からも、同校に対して厳重注意が与えられた。どうやらこの野球部は監督、コーチとも不適切な指導を行うパワハラ体質があったようだ。
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■ネット民からは怒りや驚きの声
コーチが部員に金銭要求を匂わせ、監督が暴力を振るう。そんな「やりたい放題」の指導者に、ネット民からは怒りや驚きの声が。
「指導者として不適格。学生野球は人間教育も監督コーチの大事な仕事」
「いいたくはないけれど、氷山の一角。保護者に性的な要求をしている噂もある。これを気にきちんと調査するべき」
「実際やっているとは聞いていたけど、まさか本当にこんな発言をするなんて…」
「監督、コーチとも処分が甘すぎる。退職させるべき」
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■許せない教師が存在する人は…
指導者から暴力を振るわれ、おまけに金銭を要求されたとなれば、部員としては「許せない」と感じてしまうだろう。このようなことは野球部に限らず、学校ならばどこでも起こりうる。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,352名に「小、中学生時代の教師」について調査したところ、「許せない教師がいる」と答えた人が19.4%存在していることが判明。
高校野球は勝利を追及するだけのものではなく、人間教育の一環だ。全国の指導者には、その前提を忘れないでもらいたい。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1352名(有効回答数)