保育園なんていらない? 待機児童にたいするママたちの本音
保育園不足が騒がれているが、根本的な問題は他にあるのかも…。
近年は、「待機児童」という言葉も生まれるなど、保育園に入れずに困っている保護者は多い。
そのため、国も待機児童をなくすために、多くの政策を掲げているが、根本的な問題は別にあるのかもしれない…。
しらべぇ取材班は、子供のいる女性たちに「待機児童に対する本音」を聞いてみた。
①働いているふりをしている人が受かり、本当に困っている人が落ちる
「私の周りの友人の話なんですが、実際は仕事なんてしていないのに、会社をやっている家族や自営業をしている知人に頼んで、『雇っています』という嘘の就労証明証やいろいろな書類を作ってもらって、保育園に受かっている人を何人も見ました…。
またそういう嘘の書類を出せる人は、フルタイムで働いているなど、受かりやすいようにいくらでも書類を作れるから、審査も通りやすいようです。
逆に、ほんとうに生活に困っていて働かないといけない人が点数が足りずに落とされている。
きちんと調べて、本来は保育園なんて必要ない人を入園させなければ、待機児童はだいぶ改善するのは? と、いつも思います…」(女性・34歳)
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②保育園なんて作らなくていいから、夫の給料を上げて!
「うちの地域も、待機児童が多かったので保育園の入園には苦しんだんですが、国が『待機児童をゼロに!』『保育園を作ろう!』というのは疑問を感じます。
家事をして、保育園に入れないといけない年代くらいの手のかかる子供の育児をして、なおかつ働きたいママ…なんてごく少数じゃないでしょうか。
でも不景気で、夫の給料だけではやっていけないから、働かないといけなくて、保育園が足りなくなる…。
周りのママ友たちの話を聞いても、働きたいママが多いから足りなくなっているわけじゃないと思うんです。
だから国には、保育園を作るよりも、夫の給料が上がるような政策をしてほしい。もし世の夫たちの給料が倍になったら、保育園なんて一気にガラガラになるじゃないかな」(女性・36歳)
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▪️待機児童問題は改善傾向にはない?
ちなみにしらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,354名を対象に「待機児童問題は以前より改善していると思うか」と聞いたところ、「改善している」と答えたのはわずか1割という結果に。
「待機児童」と問題になるが、その奥には、本来は働いていない人が子供を保育園に入れようとしたり、「働きたいママ」ではなく「働かないといけないママ」が増えたりしているのが原因となっていることもあるようだ。
待機児童をなくすためには、ただやみくもに保育園や保育サービスを増やすよりも、これらの根本的な問題の解決を目指したほうが、改善されやすいのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,354名(有効回答数)