電話は人の時間を奪う行為? 電話が嫌いな新入社員も急増中
メールよりも、声でコミュニケーションしたほうがいいとの意見もあるが…
電話は長い年月、連絡手段の王座として君臨してきた。しかし、メールやLINEの普及と同時に、電話になじみのない人も増えている。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の会社員の男女481名を対象に、「会社の電話について」の調査を実施。
「会社にかかってくる電話に出るのが嫌いだ」と答えた人は、全体で56.1%と半数以上もいることが判明したのだ。
■若い世代は電話が嫌い
年代別では、若い世代ほど会社の電話を嫌がっている。
メールやメッセージアプリなど、文章でのやり取りを主流としてきた世代には、電話での対応を苦痛に感じるようだ。
「電話対応なんてしたことがなかったので、初めのうちは声が震えるほど緊張していた。今でも、苦手意識は拭えない」(20代・女性)
彼女たちが、電話に慣れる日は来るのだろうか。
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■電話は時間泥棒との意見も
すべての世代で半数近くと高い割合になっているのを考えると、年齢を重ねたからといって電話対応が好きになるわけではないようだ。
年代が高い人は若者と違い、電話に出る行為が嫌いなのではない。
「こちらの都合を考えずに時間を奪うので、要件はメールに送って欲しい。『メールを送りました』とか電話してくる人は、『なにがしたいんだ?』と思う」(40代・男性)
「面倒な用件の電話に当たると、余計な仕事が増える」(30代・女性)
電話が時間を奪うとの意見は、ネットで堀江貴文氏やはあちゅう氏などの著名人も訴え、定期的に物議を醸している。
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■電話対応で業務が進まない
ある30代の女性は、まだまだ電話でのやり取りが主流の業界で働いている。そんな会社での電話対応で、大きな不満があるようだ。
「特に私がいる部署は、ひっきりなしに問い合わせの電話があります。他の人たちは電話で集中力を途切れさせるのが嫌なのか、極力取らないようにしてるみたい。仕方なく、気の弱い私ばかりが取っていて。
電話の対応で時間は取られるし、集中力も切れて業務が進まない。それなのに電話に出ない人に、『仕事が遅い』って言われてるからストレスしかない」
働き方改革が求められる中、電話のあり方についても、さらに議論が白熱しそうだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代会社員の男女481名(有効回答数)