ミッチーはサイコパスが似合う? 醜悪な本音が大噴出の『明日の約束』
極悪人ミッチーの「ヤバい目」がステキ? 薄々は感じていたが想像以上に闇深だった
5日、井上真央主演の連続ドラマ『明日の約束』(関西テレビ・フジテレビ系)の第9話が放送された。
社会派ヒューマンミステリーと話題の本作も、残す所あと1話。視聴者が薄々感じていた「不吉な予感」を軽く上回るドロドロ展開に、ネット上でも注目が集まった。
■サイコパス? 極悪ミッチーの魅力
不登校の男子生徒・圭吾(遠藤健慎)がスクールカウンセラーの藍沢日向(井上)に告白した翌日に不可解な死を遂げ、日向がその真相を探っていくという本作。
生徒の自死やネットの闇、ネットの特定厨の書き込みを鵜呑みにした逆恨み復讐劇。さらに毒親やDV彼氏、中学生の援助交際など、深刻な社会問題満載の前回までの放送。
第9話で、今までの闇の深さを上回る衝撃を与えたのが、及川光博演じる担任教師霧島の「裏の顔」だ。圭吾がクラスで孤立した本当の原因は、担任の霧島が「圭吾は担任教師に友人の悪口を言っている」という空気を、意識的に「さりげなく」作り出したことがきっかけだった。
前回放送後も「霧島には裏の顔がありそうだ」という感想は出ていたものの、まさかここまで? と思うサイコパスぶりに、ゾッとした視聴者も多数。
https://twitter.com/zyasuo/status/938028737223782401
霧島先生が人の悪意を引き出しただけといったように、このドラマは犯人探しとかバッシングなどの裁断してしまう世論を批判しているのだろうね。小さな村でおこった殺人事件の疑心暗鬼を描いたカポーティの冷血をめざしたのかな。 #明日の約束
— うえしん (@ueshinzz) December 13, 2017
https://twitter.com/2016wasahkb/status/940561379072786432
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■すべては繋がっていた?
一方、世間では圭吾の自殺の原因は圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)が彼の部屋を盗聴するなど、過度の束縛をしていたのが原因だとされ、母親が諸悪の根源だという方向のバッシングが続いている。
そんな中、真紀子が圭吾の部屋を盗聴し始めたきっかけが、じつは圭吾の幼馴染の香澄(佐久間由衣)にもあったことが判明する。
香澄をいじめた女子生徒を、圭吾が復讐のため階段から突き落とした事件がきっかけで、真紀子は息子の部屋の盗聴を始めたのだ。
圭吾の犯罪は母親の知るところになっていないが、手を汚した日、圭吾は家出をして母親を心配させている。
女性向け掲示板『ガールズちゃんねる』には下記のような声も寄せられていた。
「香澄の敵討ちで圭吾がいじめっこを歩道橋から突き落とした時の家出が原因で、母親が疑心暗鬼になって盗聴したとしたら
(中略)
霧島が香澄をいじめさせて、その復讐で香澄が圭吾に身代わり犯罪をしてもらって、そのせいで母親が余計おかしくなって盗聴したり霧島に突撃して、そのせいで圭吾はいじめられ、追い詰められて圭吾自殺。って、きれいにつながってて良く練られた脚本だな」