「死んだ人を否定する」タブーも辞さない 『明日の約束』の感動的な最終回

「自殺が辛い現実から逃げるための手段だと思ってほしくない」というメッセージも話題。

2017/12/20 20:00


■愛ある言葉も要約すれば炎上記事にできる

日向が上記の発言をした会場には、放送開始当初にゲスな発言を連発していた週刊誌記者の小嶋(青柳翔)も取材に訪れていたが、

「旬が過ぎたネタ、炎上させてもアレなんで、穏便な記事にしておきますよ」


と呟いて歩き去る。

生徒への愛情がこもった日向のスピーチだが、一方で女性向け掲示板『ガールズちゃんねる』では、下記のような書き込みが注目を集めていた。

「【スクールカウンセラー退任、スピーチで『自殺した生徒が一番許せない』語る】 みたいなゲスい見出しの記事書かれそうで怖いwww」


愛のある言葉も要約次第では炎上記事になりうる。このドラマの視聴者は、すでに十分理解しているようだ。



■「逃げるチカラ」は大人にも大切

最終回まで徹底して、「ネットニュースなどの情報に踊らさせれ、会ったこともない人物をバッシングすることの怖さ」に警鐘を鳴らし続けた本作。

同時に、未成年のみならず大人にとっても大切な自衛方法「逃げるチカラ」についても強いメッセージを発している。

簡単そうでじつは難しい「逃げ方」。一人の少年をめぐって繰り広げられた物語である一方で、自分の身に置き換えて考えた大人も多かっただろう。

《これまでに配信した『明日の約束』記事一覧はこちら

・合わせて読みたい→

(文/しらべぇドラマ班・星子

ドラマ仲間由紀恵フジテレビ自殺関西テレビ井上真央及川光博明日の約束
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング