鬼才・くっきーが謎の芸人「人印」を初プロデュース 『MASKMEN』がついに放送
12日深夜にテレビ東京で放送される『MASKMEN』。野性爆弾・くっきーが初プロデュースする芸人「人印」に注目。
12日深夜0時52分から、テレビ東京ドラマ25『MASKMEN(マスクメン)』が放送される。
野性爆弾・くっきーが初プロデュースする新人芸人の人印(ピットイン)の成長や、芸人の葛藤を記録したドキュメンタリードラマだ。
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■11月のライブでは「一番スベってた」
昨年の秋、サンドウィッチマンや永野らが所属するグレープカンパニーが主催したライブに、突如としてあらわれた人印。マスクをかぶり、ピエロの首飾りを連想させるフリルを着用し、両手にはゴム手袋をはめている異彩を放った芸人だ。
舞台中でも言葉を一切発することはなく、ときおり「シュコォオオ」とガスマスクのような呼吸音が聞こえるばかり。
しらべぇ取材班が訪れた、昨年11月18日のヨシモト∞ホールでのライブでは、くっきーの「アッパー」「ストレート」の声やリズムに合わせて、「攻撃を回避する」というネタを披露。くっきーのネタでおなじみのピアノの不協和音も流れ、会場からは笑いが起こるものの、全体としては困惑の空気に包まれる。
ネタ終了後での出演芸人らのトークでは、くっきーが「一番スベってた」と本音を漏らす場面もみられた。
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■初プロデュースは成功なるか?
「鬼才」「怪人」の名がふさわしいほど、独特な笑いを生んでいるくっきー。学生服、人民帽、小さすぎるサングラスなど、ナンセンスな小物を好み、削がれた血まみれの耳、輪切りにされた顔面といった人体を小道具にするなど、奇怪で、バイオレンスな世界観が魅力だ。
その笑いの土台を支えているのは、「デカくて怖い」顔や大きな体格だろう。暴力的で奇怪なネタが、くっきーの体を通ることによって生きてくるといっても過言ではない。そのため、けっして他人がマネできるタイプの笑いではないといえる。
「プレイヤー」にとことん特化したタイプの芸人だが、はたしてプロデュースは成功するのだろうか。そして、なぜ人印をプロデュースするのか、その謎にも注目だ。
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■くっきーの時代はすでに来ている?
以前からお笑いファンの間ではよく知られていたくっきーだが、「笑いがマニアックすぎる」と、日の目を見ない時期が長く続いていた。しかし、最近ではゴールデン番組にも出演するなど、活躍の舞台を広げている。
また、なぜか一部の若い女性ファンからは「かわいい」との評判すらある。もしかすると、くっきーの時代は到来しているのかもしれない。
しらべぇ編集部が、2016年1月に全国20〜60代の男女1,341名に対して「くっきーの笑いが一般受けする時代は来るか」と調査したところ、「すでに来ている」との回答はわずか4.9%。ゴールデン番組にも多数出演しているにも関わらず「誰か知らない」が7割を超える結果となった。
この調査から約2年の歳月がすぎているため、認知度はかなり上がっていることが予想されるが、「マニア向け」という評価はどう変化しているのか…。
何もかもが謎のベールに包まれている『MASKMEN』だが、くっきーの新たなチャレンジに期待したい。
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(文/しらべぇ編集部・伊藤大生)
対象:全国20代~60代の男女1341名