水に恵まれた地であえて水と米にこだわる 『菅名岳』八代目蔵元の挑戦
新潟県五泉市にある近藤酒造は、水と自社での酒米づくりにこだわる蔵元だ。
■八代目近藤和吉を継いで歴史をつなぐ
近藤酒造では、代々の当主が「和吉」という名を受け継いでいる。
「私の父は近藤伸平という名前でしたが、襲名して近藤和吉となりました。途絶えることなく続いてきた。だから、私もしかるべき時が来たら、名乗るものだと思っています」
「和」の源はここにあったのかもしれない。 襲名というものは、どんなタイミングで引き継ぐものなのだろうか。
本来なら、父が亡くなってから、49日、1周忌、3周忌、などの機会に襲名披露を合わせて行うのが自然だが、タイミングを逸したと話す。
「自分がその名を継ぐにふさわしいか、それもわかりませんしね」と、謙虚な中に自己への厳しさをのぞかせる。蔵元が自信を持って勧める日本酒を、いくつか紹介しよう。
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①『大吟醸 菅名岳』
寒九の水汲みで運んできた、菅名岳の中腹の湧き水を使用。自社田の越淡麗を40%精米して使用。