ドラマ『アンナチュラル』 女性蔑視に「スカッとしない誠実なシナリオ」が刺さる
法廷の場で女性蔑視に苦しむ、女性法医学解剖医のミコト。彼女が取った最善策とは…
■現実に誠実なシナリオが視聴者の心に刺さる
ドラマティックな展開を望むのであれば、確かな証拠を手にミコトが証言台に立ち、男尊女卑の検事を「ギャフン」と言わせるスカッと展開だろう。
しかし、同作はスカッとはいかないシビアな現実に誠実に、「個人的な勝利」ではなく「法医学の勝利」に収めた最善策のシナリオを選択。ミコトの冷静な選択は、多くの視聴者の心に刺さったようだ。
#アンナチュラル
ひりひり痛い回。
学生時代に読んだパレツキーの女性探偵ヴィク・ウォーショースキーシリーズ、ヴィクの台詞を思い出しました。
「女が感情的になったらヒステリーと言われることが男が感情的になると情熱的と呼ばれる」うろ覚えですが心に刻んだこと。今でも仕事上役に立っています— ✴︎✴︎ 16.38 (広宮)⛅ (@vc66AaZmbH5oZbE) January 26, 2018
https://twitter.com/nasimikan87/status/956892317301981185
「対比」の回だった。男と女、ベテランと若手、クソとバカしか言わないコミュ障とほんわかムーミン好き、金持ちの学生と非正規雇用、白と黒。
どちらか片方を勝たせる話にしたら、もしかしたら物語としてはスカッとしたかもしれない。でもそうしないところがこのドラマの誠実さ。#アンナチュラル— さとひ💉渡辺裕子(仕事の時はこちら) (@satohi11) January 26, 2018
#アンナチュラル 事件は解決する。でも苦さが口に残る。結局「女になんかに任せられるか」は棚上げされたまま。パワハラされた側の認識と、してないつもりの側の認識も全く擦りあわされないまま。
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) January 26, 2018
事件は解決したものの、「ミコトの名誉は回復されないまま」であることに、やるせなさを滲ませるコメントも多くあげられている。
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■「感じ悪い」中堂ファン急増?
UDIラボにとっては救世主的存在となった中堂だが、正義感を振りかざすわけではなく、終始「心象の悪い人」として事実のみを突きつけた中堂。そんな彼が性別に固執する法廷へ言い放ったセリフにも、多くの反響が寄せられている。
https://twitter.com/machi__08/status/956887770466693120
https://twitter.com/suzu_mk_/status/956884256927580160
https://twitter.com/blue_co_622/status/956884941366738945
https://twitter.com/rinda_cat/status/956893779096616962
腕は確かだが、かなり難アリな中堂のキャラクターを、繊細な演技で熱演する井浦新にも改めて賞賛の声が。放送後、ツイッター上には「中堂さんのLINEスタンプがほしい」や「ファンになった」といった声も相次いでいる。
次回の第4話では、葬儀屋の木林(竜星涼)と妙に親しげな中堂の過去について触れられるもよう。急増する中堂ファンにとっては見逃せない回となりそうだ。
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