「人を死なせてまで…」 我が家・坪倉演じた父親の境遇に涙『アンナチュラル』

不当な労働による過労死…? 我が家・坪倉が演じた父親の境遇に、多くの視聴者が涙

2018/02/03 15:00



■「しあわせの」ケーキに殺された父、事故の真相

工場に不当労働を指示していた会社を相手に訴訟を起こす方向で、事故現場となった「傷のついたマンホール」をシラミ潰しに捜索するミコトたち。その捜索には、佐野を慕っていた工場長をはじめ、多くの従業員たちも協力した。

その中で、佐野の息子は父が多くの人に慕われていたこと、工場長が大人として責任をとる姿に少しずつ希望を見出していく。

事故現場が特定されると、付近の防犯カメラに佐野がバイクで転倒する様子が収められていた。大好きな父が「しあわせのハチミツケーキ」に殺された瞬間を息子がしっかりと見つめる描写の後、事故当日の回想シーンが流れる…。


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■平等に上がった花火、『Lemon』の歌詞に視聴者号泣

酒を飲みながら、女性たちと打ち上がる花火を見ながらバカ騒ぎする若手イケメン社長。ケーキを届けた佐野には「ありがとう」も「おつかれさま」の言葉もなく、そそくさと宴に戻っていく。佐野にケーキを届けさせたのは、完全に「その場のノリ」だった。

その帰り道、佐野は疲労感から目が虚ろになりバイクの運転中に転倒。同時に、社長宅でケーキが無様に地面に落とされる描写が映される。この怪我で自分が死ぬことになるとも知らない佐野は、地面に放り出され仰向けになった状態で、打ち上がった花火を眺めていた。

その花火は、佐野の帰りを待つ可奈子と子供たち、そしてバカ騒ぎをする社長たちも平等に打ち上げられ、皆がそれを眺めていた。

帰宅した佐野は、すでに眠ってしまった子供たちの横で…

「幸せだといいな、こいつらが大人になったとき。幸せに暮らせるといいいな…幸せになれよ」


と語りかけており、それが遺言となってしまった。

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