小説にも登場する野積杜氏の里で 少数精鋭のチームで造る『越乃八豊』の蔵
野積杜氏は、宮尾登美子の小説『蔵』にも登場。
■お酒は食事に合わせて
製造比率は特定名称酒が90%、普通酒が10%。特定名称酒の中では純米酒の占める割合が多く、6割にも達しているという。 一般に米の味が出やすい純米で辛口を造るのは、難しくないのかと問うと、
「ここでは水質のせいもあって辛口タイプになります。阿賀野川の伏流水ですが、ドイツ硬度で1なんです。3以下は軟水ですから1だと超軟水になりますね」
しかし、越後酒造場では辛口だけでなく、幅を広げて商品をラインナップしているという。
「お酒は食事に合わせて飲んでいただくものだと思っています。新潟ではきれいでスッキリを辛口といい、越淡麗を使うと淡麗になります。
しかし、いわゆる淡麗辛口だけでは食事の相性に物足りない。 ですからうちでは芳醇タイプ、甘口、原酒も出しています」
春夏秋冬に合わせて季節商品もリリース、旬の食材に合わせて楽しんでもらっているという。
安定した変わらない酒造りを剛気に貫きながらも、お客様のニーズを敏感に感じ取り、時代と共に新しい分野も開拓して商品作りに反映していきたいと、社長は抱負を語った。
以下は蔵元がお勧めする商品。
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①『越乃八豊 大吟醸』
精米歩合50%以下に磨いた新潟県産の五百万石を使用。果実のような香りと繊細な味わいが特徴で、スッキリとした辛口タイプ。お勧めの飲み方は5~15℃の冷酒で。
②『越乃八豊 越後の甘口 純米酒』
「五百万石」等の新潟県産米を100%使用、日本酒度−10という甘口を四段仕込みで実現した。まろやかな味わいの中に、甘口で喉越しのいい深みのあるお酒に仕上がっている。
③『越乃八豐 越後の辛口 純米酒』
原料米は「五百万石」等の新潟県産米。日本酒度+5の辛口だが、芳醇でまろやかな味わいで、すっきりとした喉越しが特長。どんな料理にも合わせられる。
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(取材・文/Sirabee編集部)