本家超えのラーメン二郎インスパイア店はあるのか? 調査6回目『526(こじろう)』
元二郎グループのらーめん526のうまさは格別
ラーメン業界における成功のキモのひとつは差別化であり、デカ盛りラーメンで確固たる地位を確立したラーメン二郎。
その派生として多くの二郎インスパイアラーメン店が生まれた。もしかしたらその中に、二郎に匹敵する二郎系ラーメンが埋もれているかもしれない。
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■二郎に限りなく近い味!
渋谷駅から線路沿いに8分ほど歩くと、黄色い看板に「526」と大きく目立つ看板。「こじろう」と読むこのラーメン店は、もともとは二郎グループだったようだ。
紆余曲折あり526としてオープンしてからは姉妹店を含めて現在5店舗まで拡大。インスパイアラーメン界の中でも、ちょっと変わった経緯がある526。
さっそく店内に入り醤油らーめん(700円・税込み)を購入。全マシマシコールで注文し、待つこと数分。
着丼したラーメンはスープがこぼれるほどタプタプに入っており、表面張力でギリギリ耐えている印象だ。
荒々しく乗せられた野菜と背脂が、なんとも二郎らしい雰囲気。だが、豚(チャーシュー)が確認できない。ここのラーメンは豚なしなのだろうか。
とりあえず、計量してみると2,432g(器あり)とまずまず量。
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■水分を吸って重くなるデロ麺
スープはカネシがキリっと強めに出ているが、それに負けじと背脂吹き出しのフルボディスープが溶け出し、バランスの取れた味。
少しクタ感のある野菜はみずみずしく、やさしい甘さを感じる。アブラとの相性も抜群で、胃袋がもっとくれと鳴りやまない。
麺は加水率高めのデロ麺。食感という食感を殺した仕様だが、二郎系であればこれは正。
時間が経てば経つほど重たなる麺を、スープに浮かぶ液体アブラに潜らせれば、アブラが麺をコーティング。デロっとクニュと、さらに麺が際立つ。