波乱万丈な俳優・黒田勇樹が「苦しさの度合い」について考える
言葉の意味の違いについて、俳優の黒田勇樹が考えます。
お酒を辞めてから、すっかりコーヒー党になった俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。
どんなに辛いことがあっても、目を細め朝日を眺めながらホットのブラックを流し込めば、今日も1日頑張ろうという気分にさせられるものです。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、 「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■子供がコーヒーを苦手な理由
一説によると「苦味」というのは「毒の味」なので、若い頃は生理的に受け付けないようになっているそうです。
そして、大人になると「これは大丈夫」という経験を舌と脳が積むことによって、苦いものが食べられるようになったり、好きになったりするそうです。
だから子供のうちは、ピーマンやコーヒーが苦手だったり、セロリが好きだったり夏がダメだったりするのですね。
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■言葉の世界でも…
慣用句の世界でも、「苦いもの」は辛い経験として表されます。辛い経験を乗り越えて大人になるのは、人生も味覚も同じなのですね。
筆者もたくさんの「苦汁(くじゅう)」を飲み、大人への階段を上ってきました。 ほかにも、辛酸や煮え湯…さまざまな経験を飲み込んできました。
さて、ここで気になるのは「苦汁」と「辛酸」、そして「煮え湯」、より苦しいのはどれなんでしょうか?