波乱万丈な俳優・黒田勇樹が「苦しさの度合い」について考える

言葉の意味の違いについて、俳優の黒田勇樹が考えます。

2018/02/11 21:00


 

■苦しさレベルの違い

字面だけを見ると、苦いだけの苦汁に対して、辛くて酸っぱい辛酸のほうがより苦しさのレベルが高そうです。

辞書で調べてみたところ「苦汁」は「いやな経験をする。苦しい思いをする」と意味を2つに分けているのに対し、「辛酸」は「苦しくて辛い目にあう」と、一度に複数の災難に遭うことを表しています。

犬に噛まれたら「苦汁」、犬に噛まれたところを好きなあの子に目撃されたら「辛酸」、という違いがあるわけですね。


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■「煮え湯」という言葉も興味深い

さらに面白かったのが、「煮え湯」という言葉。味を表してきた前2つの言葉に対し、こちらは「温度」と、種類の違った苦しさを表していることが伺えます。

こちらも辞書で調べたところ、「煮え湯を飲まされる」は、信頼している人間や身内から裏切られた苦しさを表す場合限定で使用するそうです。

温かいお湯を出されたと思って飲んでみたら、「アツッ!これは、煮え湯!」と苦しむ。昔なら実際にありそうな、裏切りの場面ですね。

好きなあの子に犬をけしかけられたら「煮え湯」と、覚えてください。

ちなみに「苦汁」には「くじゅう」のほかに「にがり」という読み方もあり、豆乳を豆腐に変えるための凝固剤のことになります。

こちらは、飲み過ぎるとお腹が下るそうなので、これも注意してください。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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