視力検査でボヤけて見えるCマーク、絶対「言ったらダメ」な回答があった しかし6割超が勘違いを…
視力検査で指されたマークが「ボンヤリ見えた」場合、どう答えるべきか。なんと6割超もの人が、答え方を誤解していたのだ。
例年通り、花粉症の人々にとって4月はつらい時期。花粉の影響を考慮し、「春先だけはコンタクトから眼鏡に切り替える」という人も少なくない。
ところで以前にX(旧・ツイッター)上では、多くの人が「視力検査の正しい回答」を誤解していたと判明し、話題となったことをご存知だろうか。
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■このマーク、どう答えるのが正解?
2023年12月、「サカタメガネ」の4代目店主・坂田頼彦さんが1件のポストを投稿。こちらのポストには、視力検査でお馴染みの「C」マークがかなりぼやけた状態の画像が添えられていた。
マークは「右」を示しているように思えるが、人によっては「分かりません」と回答してしまうような、非常に際どいラインである。
勘違いしてる人が多いですが、視力検査ではこのくらいでも「右」と答えてください。ハッキリ見えてから答える、ではありません。なんとなくこっちかな、程度で答えてください。
ただ、本当にあてずっぽうで答える方がたまにいますが、検査員は分かりますのでご安心を。 pic.twitter.com/G2p3vG9cMJ— よしひこ|メガネのプロ (@sakata_yoshi) December 20, 2023
なお、ポスト本文には「勘違いしてる人が多いですが、視力検査ではこのくらいでも『右』と答えてください。ハッキリ見えてから答える、ではありません。なんとなくこっちかな、程度で答えてください」「ただ、本当にあてずっぽうで答える方がたまにいますが、検査員は分かりますのでご安心を」と、知られざる視力検査の「ルール」が記されていたのだった。
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■6割以上が「分かりません」と答える
同ポストは投稿から数日足らずで2万件以上ものリポストを記録するほど話題となり、他のXユーザーからは「知らなかった…」「これくらいなら『分かりません』と答えちゃうな」など、驚きの声が多数寄せられていた。
そこで、どれほどの人が誤解しているのかを確認すべく、ネットユーザー800名を対象とし、視力検査時にマークがボヤけて見えて「自信がないとき」の回答について、アンケート調査を実施することに。
その結果、全体の66%が「分からない」と回答していると判明したのだ。本来推奨されるのは(自信がなくとも)「マークの向きを答える」選択だが、こちらの回答の割合は34%と、倍近い差が生じている。
いずれの年代でも6割以上が「分からない」を選択し、10〜20代に限っては7割を超す結果となった。
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■覚えておきたい2つの注意点
こちらの調査結果を受け、坂田さんは「6割以上の方が自信がないときに『分からない』と答えていたようで、驚きました。これは我々メガネ業界が周知できていない結果でもあり、改善すべき点と思いました」「学校検診での視力検査や、免許取得時の視力検査など、専門の検査員ではない場合は検査する側が不慣れなときもありますが、これから正しい視力検査の受け方をお伝えしていけるように、改善が必要かなと感じます」とのコメントを寄せてくれた。
ちなみに、一般的に視力検査で使用されている「C」によく似たマークは「ランドルト環」というもの。
こちらを使用した検査について、以前の取材時に坂田さんは「ランドルト環の切れ目を答える『最小分離閾』を検査し、その検査手法は『視標がおぼろげに見えても答えさせ、その段の1/2以上の視標が見えた個所がその眼の視力である』と定義されています」と説明していた。
つまり、従来の視力検査では「おぼろげに見えても答える」ことを前提に、視力を測定しているのだ。
また視力検査時は、目を細めてマークを見るのはNG。こちらの理由について、坂田さんは「『ピンホール現象』という現象により、本来より見えやすくなってしまい、正確な視力測定ができません」と説明している。
眼鏡の新調や、視力検査を予定している人は「ボヤけて見えても答えること」「決して目を細めないこと」の2点を、徹底しておこう。でないと、正確な視力が分からなかったり、度数の合わない眼鏡ができてしまうかも…。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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