殺人未遂事件も発生の「優先席」問題 「座らないようにしている」人は…

個人で認識に差が生じている「優先席」。「座らないようにしている人」はどれくらい?

2018/02/13 11:30

(TAGSTOCK1/iStock/Thinkstock)

しらべぇでも既報の通り、7日、大阪市大正区のJR大正駅で、優先席に座っていた34歳の男性が64歳の男に突如刺される事件が発生。

犯人と被害者は前々から面識があり、事件以前にも車内でトラブルになっていたという。電車利用者には身近な優先席の問題から殺人未遂事件が発生したことに、驚きの声が噴出している。


画像をもっと見る

 

■優先席の取り扱いついて議論に

驚きとともに議論となっているのが、優先席の位置付けについてだ。

「健常者や若者は座るべきではない」という声がある一方、「疲れているのならいい」「お年寄りや体の不自由な方が近くに来たら譲ればいい」など、さまざまな意見がある。

しらべぇ編集部では全国の20代から60代の男女1,342名に、優先席についての調査を実施。

結果、「座らないようにしている」と答えた人は、51.4%。「座らない派」が「座る派」を若干上回っている。しかし、意見はほぼ真っ二つ。やはり優先席の位置付けについては、見解が分かれているようだ。


関連記事:もえのあずき、大食い後の“体の変化”に衝撃 「優先席譲られるレベル」

 

■優先席に座らない人はどんな人?

座らないようにしている人は、どのような人たちなのか。性年代別で見ると、ある傾向が。

席を譲られる機会のありそうな60代を除くと、20代男性が44.7%と最も座らない人の割合が少ない。また、30代男性も46.6%と半数を下回る。

そのほかの世代は、すべて座らない人が半数超え。優先席に座ってもいいと考えているのは、20・30代男性が多めのようだ。


関連記事:友達とボウリングをしていたら… 隣のレーンの人に激怒された理由

 

■それぞれの意見を聞いた

優先席に座る人、座らないようにしている人、それぞれに意見を聞いてみた。

<座る人>

「ラッシュ時や疲れているときなどは、座っています。もちろんお年寄りや体の不自由な人が来れば、席を立ちますよ。


多少の後ろめたさはありますが、健常者が座ってはいけない席ではないので。仕事で疲れているときくらい、座って休ませて欲しい。


もし『座ってはいけない』のなら、『優先席』ではなく『専用席』にすればいい。『優先』というのは、あくまで『先に』という意味ですから」(20代・男性)


<座らない派>

「お年寄りや体の不自由な人優先とされている席なので、たとえ混んでいたとしても座りたいとは思わないですね。


体調不良の時に何度が座ったことはありますけど、車内の人間から冷ややかな目で見られているような気がして。自分も、若者が座ってスマホをいじっていると、ちょっとイラっとしちゃいます」(30代・男性)


優先席はルールが曖昧で、人によって認識に差が生じているのが現状だ。しかし、意識のズレが原因で殺人未遂事件に発展したことは、由々しき事態といえる。

多くの人が安心して利用できるはずの公共交通機関だけに、今後も優先席を取り巻く議論が続きそうだ。

・合わせて読みたい→フードコートの席を探す男性 空きそうな席を見つけた「妻の行動」に衝撃

(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1,342名(有効回答数)

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

若者電車男性調査優先席大阪市大正駅
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング