男装アイドルから実力派作家へ 元風男塾・原田まりるの波乱万丈な人生
アイドル活動を経て、作家の道へ転身した女性がいることをご存知ですか?
■男性として生きることで起こった身体の変化
単独ライブや全国ツアー、ファンとの握手会などさまざまな仕事を経験していくなかで、男装アイドル特有の経験もしたという。
たくさんリプありがとうございます。
メンバーのNewヘア、お気に入りです。。
僕はツートンにしました。ずっとツートンやってみたかったので、念願。
帰宅してからはジュエルペットのラブラを抱きながら寝ました。ラブラ可愛すぎワロタ pic.twitter.com/zoq6hdpNZN— 流原蓮次 〈風男塾〉 (@ren_summer) September 1, 2013
「個人としては1日のほどんどを男性として生きているからか、月経が止まったりしていましたね。(笑)
男装してるときは音楽もBOOWYしか聞かなくなったり、コーヒーはブラックしかだめになってしまったり、成りきってしまう時があったんだと思います。中二病ぽいですが。
ファンの方の前に立つ時は『俺はかっこいい!』と信じて立っていたし、 原田まりるという人間とは別の人格として生きていました。
時間がなくて男性の格好で移動も多かったのですが、道で男性誌のモデルにスカウトされることもありました。(笑)
そういう時は仕事中でもないのに男性の声色になってしまい、『すいません。僕、事務所に入っているので…』とか言って断っていましたね。どんな断り方だよっていう (笑)
あと目の前にかわいい女の子が通ると、心からかわいいと感じることもありました。あの気持ちは、なんでしょうね。恋愛対象は男性ですが、女子が神聖な生き物に思えるような不思議な感覚がありました。
当時ラジオのパーソナリティーもやっていたんですが、女子としてはとても言えないけれど男子としては言えるような下ネタを発言できたりして、そういう精神的な下ネタを言えるのが、活動の中でいちばん面白かったです。
事務所の人に怒られても、ひたすらSMの話をしていました(笑)」
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■男女の違いを実感
グラビアアイドルとして活動したあと男装ユニットに加入し、「男女それぞれ」のアイドル経験があるのは珍しいケースだろう。
――男女の違いを実感したことは?
「女性として撮影される時は足の内側に体重をかけていましたが、男性として撮影にのぞむときは、大股で座ったり立ち上がるんです。
メイクも女性の時は柔らかい雰囲気にしていましたが、男性の時は彫りを深くみせるため陰影を強くつけて、眉毛の角度も鋭い印象にしていました。
レースクイーンではニコニコ愛想を良くしなければいけなかったけれど、『流原蓮次』になった時は笑顔がいらないので、それが凄く楽でしたね。
いまでこそ『塩対応』って言葉がありますが、無表情でファンサービスしてもキャーキャー言ってもらえるなんて、男の子ってなんて楽なんだ! 的な(笑)
評価されるポイントは、男女でいろいろ違いがあるんだなぁと実感する日々でした。
高校生の頃ジェンダー論について小論文を書いていて大学ではジェンダー論も勉強していたので、自分自身も興味深かったです」