男装アイドルから実力派作家へ 元風男塾・原田まりるの波乱万丈な人生
アイドル活動を経て、作家の道へ転身した女性がいることをご存知ですか?
■メンバーとの関係性
原田以外にも「弟系キャラ」や「メガネキャラ」など、女性心を掴むさまざまなメンバーで構成されていた風男塾。
――メンバー同士の関係はどうだった?
「 私はもともと必要以上の人付き合いが好きなほうではなくて、ある程度ビジネスライクな付き合いで距離を保っていましたが、それでも窮屈になる瞬間が時々ありました。
たとえばグループLINEでメンバー同士でやりとりしていてもほぼスルーしてしましたし、誕生日会の誘いなども無視してしまうことも…。
でも、そういうことに対して目くじらを立てるメンバーがいなかったのが救いでした。私以外のメンバーはみんな本当に大人だったな、優しかったなと今でも思います」
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■アイドルを辞めようと思ったタイミング
「28歳くらいの時に本の出版オファーをいただいて、私がいちばんやりたかったことが叶うと思ったので、卒業しようと思いました。
私は常々、物事は大事なことを損切りしないといけないと感じているというか、白黒はっきり清算してから前に進まないといけない! と考えがちなところがありまして。
保険をかけて考える、ということが苦手なので潔く決断しました。そろそろ次のステップに行く時期なんだと考え、未練はありませんでした。
それに、アイドル時代からさまざまな文芸賞に応募していたんです。
自分の能力は分からなかったけれど、文学賞に応募した時、出版社の方から『君は書き続けたほうがいい! 才能があるよ!』と助言いただき、それがだいぶ励みになりましたね。
作家として本を出版した際に、タレント本になるのも嫌だったので、事務所に素直に気持ちを伝えて、芸能界も引退することにしました」