高畑勲さんが肺がんで死去 『火垂るの墓』のトラウマ語る声が続出
『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』で知られるスタジオジブリのアニメ監督の高畑勲さんが5日、肺がんで亡くなったことがわかった。
映画『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』などを手掛けたアニメ監督・高畑勲さんが5日、肺がんで亡くなったことがわかった。82歳だった。
数々の名作を世に残してきたアニメ界の巨匠の死去に、ネット上では追悼する声が寄せられている。
■思い出の作品を語るファンたち
70年代には、テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』や 『赤毛のアン』などの名作を生み出した高畑さん。85年には、東映映画で知り合った宮崎駿監督(77)とともにスタジオジブリを設立し、『火垂るの墓』(88年)、『おもひでぽろぽろ』(91年)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(94年)などを手掛けた。
また、『かぐや姫の物語』は、アカデミー賞の長編アニメーション映画部門賞にノミネートされるなど、日本のアニメーション業界に大きな影響を与えている。
巨匠の死去に、ネット上では悲しみや追悼する声が数多く寄せられている。
私も「かぐや姫の物語」が好きだなぁ。かぐや姫が疾走するシーンの感情のほとばしりにぐっと来てしまう。あと「赤毛のアン」も好きだった。「おもひでぽろぽろ」といい、高畑勲さんって女性の生き方を描く作品が多かったのかな。今更だけど
— うさお (@U_sao_R) April 6, 2018
火垂るの墓も地元出てくる楽しさはあったなぁ。さほど地元ではないが大阪感のあるじゃりン子チエちゃんは好きだった。ちょっと前も友達が来てる時一緒に見たもんなぁ。高畑勲さん、心よりご冥福お祈り申し上げます。
— あかね (@eveakane) April 6, 2018
高畑勲さんが…そうかぁ。
観たのがリアルタイムじゃなくても、いつの時から観出しても常に新鮮で古くならない。パンダコパンダ、平成狸合戦ぽんぽこも、もう挙げきれないが、何度も繰り返し観てたな。好きだったなぁ。
そうかぁ。— 雨のち Blå himmel (@toshio_piitan) April 6, 2018
高畑勲監督の名前を知らずに、子どもの頃マルコやハイジや赤毛のアン、じゃりン子チエを見て、ダイアナとアンがお茶会をするシーンとか、チエちゃんが焼き鳥を焼いてるシーンとか好きだった。出だしから鷲掴みにされた「かぐや姫の物語」まで、高畑監督の作品が好きです、ありがとうございました。
— murakita (@yaebakurio) April 6, 2018
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■「トラウマ」を思い出す声も
高畑さんの代表作ともいえる『火垂るの墓』。ツイッターのトレンドに上がっており、多くの人が影響を受けていることが伺える。ネット上では、同作を見たことでトラウマを覚えるほどに衝撃的だったとの声も。
火垂るの墓は悲し過ぎてもう観たくないし観ないとおもうけど、場面場面がしっかり脳裏に張り付いてて離れない
小さい頃観てトラウマだよね… でもトラウマになるべきというかその為につくったものなんじゃないかとおもう戦争、ダメ、絶対
って心から強く感じる作品— レオ🐾🐾🐾 (@Leodelaigulesia) April 6, 2018
#火垂るの墓 が、 #となりのトトロ と2本立て同時公開だったのは30年前の今時期、春休みでした。宮崎の新作は日本物のゆるいお化け短篇らしいと聞いて油断して見に行ったら、最初に火垂るを先に上映され、あまりのトラウマにその後観た トトロ がまったく印象に残らなかった。確信犯 #高畑勲 の凄さ
— トトロおおしまさん (@totoron3) April 6, 2018
高畑勲監督追悼エピソード
火垂るの墓は映画史に残る傑作だけど、トラウマ作品としても記憶に残る
公開当時はとなりのトトロと同時上映で観に行く時、先に見た友人に「火垂るの墓から観ないと後悔するぞ」と言われていた
トトロで癒された心を火垂るの墓でドン底まで叩き落とされたのは言うまでもない— キング・オブ・にゃんにゃんちゃん (@arekarasan) April 5, 2018
なんと…。
火垂るの墓は子供の頃ボロ泣きしてトラウマになりました。大人になったら「西宮のババア」のモノマネをするようになりました。完全悪役だと思っていた西宮の叔母、実は正論で清太さんの行動がダメ過ぎると大人になって気付きました。#高畑勲
— たけしま (@tttakeshima) April 6, 2018
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■好きなジブリ作品ランキング
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,221名に「一番好きなジブリ作品」について調査したところ、1位は『となりのトトロ』、2位は『天空の城ラピュタ』と高畑さんの監督作はランクインしていない。
にも関わらず『火垂るの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』は根強い人気を誇っている。一番ではないが「印象に残る作品」を生み出していたということか。
報道によれば、通夜および葬儀は近親者のみで執り行うとし、5月15日に「お別れの会」が営まれる予定だという。
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(文/しらべぇ編集部・らむたそ)
対象:全国20代~60代の男女1221名(有効回答数)