俳優の熱演に称賛も「脚本に難」アリ? 『西郷どん』満足度は…
ご都合主義な展開や、斉彬公のカリスマ性で無理くりストーリーを進めているとの批判も少なくない『西郷どん』だが、意外にも大河ファンには「面白い」と見られているよう。
鈴木亮平主演で放送中のNHK大河ドラマ『西郷どん』。偉人・西郷隆盛(吉之助)の生涯を描く本作は、吉之助役の鈴木の体を張った演技や、島津斉彬役の渡辺謙のカリスマ感あふれる姿など、俳優たちの熱演が過去作にも増して際立つ作品だ。
しかし、一方では中園ミホ氏が担当する脚本には不満の声も。「ご都合主義が過ぎる」「人物の描き方が浅い」「悪い意味で大河ドラマらしく、新鮮味に欠ける」などがその例である。
■あのいいセリフもアドリブ! 視聴者驚き
先週1日にはNHKの働き方改革の影響を受け、本編の放送が中止。その代わりとして特別編が放送され、鈴木と渡辺の対談の様子が写された。
すると、その席で重要な事実が発覚。先月4日放送で登場した台詞が、脚本によるものではなく渡辺自身のアドリブだったというのだ。
これにはファンからも……
今日の西郷どんスペシャル、ちょっと驚いたのは「何でもかんでも命をかけるな、命は常に一つじゃ」がアドリブだったことでした。結構重要なセリフだと思っていたんでちゃんと脚本に書いてあるんだと思っていました・・・ #西郷どん
— モハヤ人 (@mohayan) April 1, 2018
島津斉彬「何でもかんでも命をかけるな。命は一つじゃ」スゲー良い台詞と思ってたら、渡辺謙さんのアドリブだって。
脚本家、何やってんの?#西郷どん— gaius0705 (@pasokenji121) April 1, 2018
斉彬さまが吉之助さぁに小刀を渡すシーン。
「全体としてはダメだけど、こういうグッと来る台詞を書けるから人気脚本家なんだろな」
って思ってたシーンが、まさかの渡辺謙さんのアドリブという(笑)いよいよもって役者頼みのドラマだな#西郷どん
— 蛇々舞 (@7Masked) April 1, 2018
スペシャルでわかったこと=脚本家の不全をアドリブで補う世界のケンワタナベ #西郷どん
— Ma (@imayun425) April 1, 2018
など厳しい声が続出。
ということで、しらべぇ編集部では『西郷どん』の現時点での満足度を調査してみることに。
関連記事:『アクタージュ』最終回掲載のジャンプ 「即日完売」を誤解する事情があった
■7割は『西郷どん』に比較的満足
しらべぇ編集部が『西郷どん』視聴者である435名に「『西郷どん』は今のところ面白いと思う?」と尋ねたところ、「そう思う」が21.4%、「どちらかといえばそうだ」が42.8 %、「あまりそうは思わない」が29.2%、「そう思わない」 が6.7%に。
男女別でみていくと、わずからながら女性のほうが肯定的な回答が多く見られる。
関連記事:IKKO、チョコプラ松尾から来た電話の内容に感激 「幸せな気分に…」
■大河ドラマに不評…と思いきやの結果に
では大河ドラマ好きはどうか?
それほど大河ドラマが好きではない層と比べると、満足している割合が圧倒的に多いことが判明。じつに26ポイント程度の差をつけている。
昨年放送された『おんな城主直虎』と比べて、良くも悪くも従来の大河ドラマらしいとされている本作。ゆえに「ツイッターで感想を呟き、他の人の意見を見るのを視聴と同時進行で楽しむ」先進的な視聴者には不満かもしれないが、全体としての満足度は高いようだ。
ツイッター上での評判と、大河ドラマファンの感想に食い違いが見られた今回の調査。次は中間地点あたりでまた調査を取る予定だ。
《これまでに配信した『西郷どん』記事一覧はこちら》
(文/しらべぇドラマ班・Sirabee編集部 イラスト/みかごろう)
対象:全国20代~60代の『西郷どん』視聴者の男女435名 (有効回答数)