国際信州学院大学事件から見る 創作ツイートを認める人と批判する人
ネットリテラシーについて深く考えさせられる一件であったのは間違いない。
「うどんや 蛞蝓亭」と名乗るアカウントが、「50人分の料理を用意していたのに、国際信州学院大学の教職員が無断キャンセルした」とツイート。Twitter上には、学校に対する批判とお店に対する同情が殺到した。
しらべぇ既報のとおり、「国際信州学院大学」は5ちゃんねるが発端の架空の大学。「うどんや 蛞蝓亭」も存在しない。多くの人が、見事に釣られたのだ。
■約6割が創作ツイートにNG
しらべぇ編集部では、全国20〜60代のTwitterを利用している男女452名に「創作ツイート」についての調査を実施。「Twitterで創作エピソードを書くのは問題ない」と考えている人は、全体で39.2%。嘘のツイートには、批判的な人のほうが多い。
国際信州学院大学の件でも、批判的なツイートが多く見られた。
わらえねー。「うどんや蛞蝓亭」も「国際信州学院大学」も架空のものらしいけど(つまり全部ジョーク)、これをきっかけに大学名を語って本物の飲食店にいたずら予約するやつらが全国に現れるんじゃないかってのがかなり心配。その引き金になったとしたら責任は重いよね
— ゾロン (@zolonet) May 13, 2018
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■古いインターネットを思い起こした
一方で、このツイートでは誰も不幸にはなっておらず、容認をする声もある。特に古くからインターネットに慣れ親しんだ人たちにとっては、懐かしさを感じたのだろう。
国際信州学院大学と蛞蝓亭の釣りツイートは、誰も傷つけない嘘で、ソースを確認せず安易に拡散・批判する低リテラシーユーザーを炙り出すという「古き良き釣り」って感じて素晴らしい。
— shelfall@FF7の縛りプレイ始めました (@shelfall) May 13, 2018
うどん屋蛞蝓亭から漂う安価スレの香り
2ちゃんねるだった頃の趣があってとても雅だと思います— ぬんだぽこ (@ally_of_alldays) May 13, 2018
インターネットを始めた時代やのめり込み度合いにより、とらえ方が変わる案件といえる。
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■全力で釣られてみる
古いインターネットの世界に習うならば、全力で釣られてみるのが正解なのかもしれない。国際信州学院大学の部活アカウントも、複数存在する。さらには、付属高校まで。実害はないが、ネットリテラシーについて深く考えさせられる一件であったのは間違いない。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代のTwitterを利用している男女452名 (有効回答数)