『ロンハー』が挑戦的な企画を断行 あえての過剰演出でテレビのあり方にメス?
1日放送の『金曜★ロンドンハーツ』にて、「嫁の地雷ふんでますよ!! わかってないダンナGP」企画が実施された。
■「あえて」の過剰演出?
しかし、こういう考え方もある。単なる臆測にすぎないが、『ロンハー』は、あえて不自然な過剰演出を施すことで、テレビ番組のあり方を世に問うたのではないだろうか。
女性陣の痛烈なダメ出しに激しく共感あるいは反発してもらえるよう視聴者を意図的にあおり、同じように男性陣についても賛否を巻き起こすべく、必要以上に極端な表現をしたと考えることもできる。
もちろん、中には「要するにお互いに対する想像力と思いやりが足りてないよね」と中庸的な意見を述べる人も出てくるだろう。
番組側はそこまで見越して、「夫婦のあり方」について家庭内で激論を交わしてもらいたかったのでは、と考えるのは深読みが過ぎるだろうか。
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■テレビの可能性を信じればこその英断
近年のテレビ番組は、大きく分けて「誰も傷つけない無難な作り」か「話題性と炎上を狙った下世話な作り」に二分されている。それ以外の「心ある」番組は、残念ながら極めて少数であると言わざるを得ない。
見方によっては、今回の企画はそんなテレビ業界への挑戦状であったと受け取ることも可能なのではないだろうか。もしこの臆測通り、『ロンハー』が「視聴者への啓蒙」を考え始めたのだとすれば、今後の企画からも目が離せないということになってくる。
同番組は、かつて数々の「問題企画」で世の中に鋭く切り込んでいった実績がある。もし仮にその切れ味を取り戻そうとしているのであれば、これは朗報以外の何物でもない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)