数々の話題作に出演する女優・江口のりこ 心がけているのは「現場で楽しむこと」
宮木あや子原作のドラマ『婚外恋愛に似たもの』では、バツイチ元ヤンのシングルマザーを演じる。
■見てほしいのは「5人の友情」
今回の撮影現場は、リラックスして楽しめたようだ。
江口:すごくいい現場でしたね。みなさんマイペースですが、5人集まると自然と他愛もない話をしたりして、楽しかったです。スタッフさんたちもよかったです。監督は3人いらっしゃったのですが、三者三様で違っていて、でもそれぞれ信頼してついていこうと思えました。
カメラマンの宮田さんも大らかでやさしい感じで受け止めてくださって。素直にいられる感じがして、芝居がやりやすい。私だけじゃなく他の女優さんもみんなそうだったように思います。
また、ドラマの見どころについて聞いてみたところ…
江口:5人の「友情」を見てほしいです。一人ずつ問題を抱えて、それぞれがそれに向き合ってアイドルに励まされるわけですが、いつの間にかそばに4人の友達がいる。全8話の中で6話くらいからみんなで集まって芝居するシーンが増えたのですが、演じていて実際に楽しかったし、心強くなっていく感じもありました。
「アイドルに支えられているようでいながら、じつは友達に支えられていた」という構成は、アイドルファンでなくても共感しやすいかもしれない。
関連記事:江口洋介主演『ヘッドハンター』 プロデューサーが転職で得たリアルも
■自身が支えられている存在は…
ドラマにおけるアイドルのように、没頭できるものや支えられている存在についても聞いてみた。
江口:小学校くらいのとき、光GENJIは好きでしたが、「応援する」という感じでもなかったです。むしろローラースケートのほうが好きだったので、真似したりして。
今も趣味はないんですよね(笑)。街をぶらぶらするのが好きなくらい。ここ2、3年で甥っ子と姪っ子ができたのですが、この2人のことを考えると頑張ろうと思えます。兄弟姉妹とも違って、あんな存在は初めてなので、これからどんどん大きくなっていくのが楽しみですね。
数多くのドラマに出演している江口だが、演じるにあたってどのようなことを考えて役に向かっているのだろうか。
江口:芝居には、「本に書かれてあることを言わなければいけない」というルールがありますから、あんまり役のことを自分勝手に考えすぎないようにしています。
また、ドラマは衣装さんやメイクさん、照明さん、カメラマンさん、監督さんなどさまざまなスタッフと一緒に作り上げていくものなので、いちばん心がけているのは「この現場で楽しもう」ということ。そういう意味でも、今回の現場は、よかったです。
6月22日から第1話が公開されている『婚外恋愛に似たもの』。江口を始め、個性豊かな5人の葛藤と友情を楽しみたい。
・合わせて読みたい→『池の水ぜんぶ抜く』江口洋介が参戦! スッポン捕まえ「貴重な体験」
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)