大阪地震で「スマホ没収」の名門進学校 闇実態に「時代錯誤」と卒業生も嘆き
大阪北部地震で浮き彫りになる学校の「スマホ対応」。奈良県の某有名進学校では、地震翌日に「スマホ狩り」が敢行されたという。
■干渉はスマホだけではない
また、別の在校生は、体育教師らによる見回りの実態をさらに詳しく語る。
「携帯・スマホの見回りは、学校とその最寄り駅の間の通学路と、多くの生徒が利用する天王寺駅~最寄り駅の快速電車内で行なわれています。たまに天王寺駅周辺でも見回りしているそうです」
また、目を向けられるのはスマホ所持だけではないという。
「うちの学校は進学実績が第一なので、生徒の意思に反して志望校を変更させられることも多い。東大以外を書くと、変更させられるみたいな。
また、異性関係にもうるさくて、校則自体が毎年ちょこちょこ変わるので今年には消えてましたが、去年の校則には交際禁止かつ見つかったら親に連絡を入れるというのがありました。
細かいルールなどは学年ごとに違ったりするのですが、現在の高2は付き合ってるのが教師にバレると、誰と誰が付き合ってるとかを確認されてファイリングされるそうです」
関連記事:店のトイレに行ったきり、戻らない小1の娘 父が目にした光景に言葉を失う
■そもそも「スマホ禁止」は時代に即しているのか?
もっとも、このような管理主義的指導は今に始まったことではないよう。10年ほど前に同校を卒業した男性は次のように語る。
「少なくとも自分が中学受験した頃には、母校は勉強オンリーの典型的詰め込み教育な学校だった。全体主義的なのもそうで、説明会のとき、生徒が学校の良さを伝える場面があったのですが、子供ながら違和感を持ったのを覚えています」
そして、校則については次のように持論を述べる。
「個人的な意見ですが、『校則だからスマホ禁止』というのは今の時代に合ってないと思います。というのも、今後社会に役立つ人材を育てる上で、スマホやPCに関する知識や、それらを通じて学校以外の社会と向き合うのは、絶対的に必要だからです。
『禁止されてるのに持ってくるやつが悪い』という意見もあるようですが、それは思考停止でしかなく、時代の変化に合わせて校則もアップデートしていくべきだし、教師としては生徒に一定の自由を与えた上で、優秀な大学へ進学させる指導をしてほしい。
最近、母校は『次世代のグローバルリーダーを養成』とか言っているそうですが、リーダーになるには研鑽を積む一方で、多くの人々が普通に行なっていることに触れるのも大事ではないでしょうか。どれもこれも時代錯誤甚だしいと思いますね」