『グッド・ドクター』山﨑賢人の魅力と「視聴者の反響」取り入れるスタンスに期待

7月に入り、夏ドラマが続々と始まっている。その中で大きな話題となりそうな作品のひとつが、今夜10時に初回15分拡大でスタートする山﨑賢人主演『グッド・ドクター』（フジテレビ系）だ。

しらべぇドラマ班のインタビューに、フジテレビ・藤野良太プロデューサーが主人公を演じる山﨑賢人についてなど、熱く語ってくれた。

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■役者・山﨑賢人の成長

――藤野プロデューサーと山﨑のタッグは、『水球ヤンキース』（2014年7月期放送）、『好きな人がいること』（2016年7月期放送）と、今回でドラマは3度目となる。

藤野P：『水球ヤンキース』や『好きな人がいること』の役柄は、山﨑くんの元々持っている魅力を生かす方向でキャラクターを作りました。でも、最初に出会った時は19歳だった山﨑くんも、今年もう24歳。少年から青年になり、役者として、さらにもう1ステージ階段を上っている大切な時期です。

この時期に一緒にタッグを組むにあたって、山﨑賢人の新しい顔をどう引き出したらいいのか――企画を考えている時に、頭の中にずっとあったテーマです。

木曜劇場は前回プロデュースした『刑事ゆがみ』と同じ枠で、芯がちゃんとした人間ドラマを作りたいという想いもありました。そんな時に『グッド・ドクター』の原作PR動画を観る機会があり、2分くらいの映像だったんですが、主人公を山﨑くんが演じている姿が頭の中を駆け巡りまして、「これだ！」と直感しました。

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■想像を超えた山﨑の湊

藤野P：今回の新堂湊という役は、自閉症スペクトラム障害で、サヴァン症候群の小児外科医という、非常に難しい役どころです。演じてもらう上で、人との向き合い方や目線、仕草など、どう表現していくか？　演出の金井とも模索しましたし、不安もありました。

でも、主人公の持つピュアさ、純粋な心は、山﨑くんが本来持っているものでもあるので、そこを上手く引き出せれば、魅力的な主人公になるとも思っていました。ところが、リハーサル1日目から山﨑くんは、僕たちの想像を超えて湊になっていたんですね。これはビックリしました。

そうしたら、山﨑くんから「この2年間、俺、がむしゃらに仕事してきましたからね」と言われまして。確かに『好きな人がいること』の後の2年間で、役所広司さんや、三浦友和さんのような方々とお芝居を重ねてきたわけですから、この成長は当然だなと。

――演出陣も交えみんなで「主人公・新堂湊」を模索しているというが、スタッフが『好きな人がいること』と同じということもあり、チームワークのよさも作品の魅力を引き出す力になっていそうだ。