「月経関連疾患をライフワークに」 教育制度改革に挑む宮川典子政務官に聞く
英語教師から松下政経塾を経て、30歳のときに初立候補。
■「月経関連疾患」をライフワークに
最近しばしば耳にする月経前症候群(PMS)。それも含めた月経関連疾患は、宮川さんが議員として取り組んでいるテーマのひとつだ。
宮川:最近は、食生活の変化もあってか生理が始まるのが早かったり、運動している子供たちの中には無月経の女子も少なくありません。早くから手立てしないと、後になって不妊症の原因やガン化にもつながる子宮内膜症のリスクもあります。
10代前半から起きている問題なのに、30代で子供をつくろうと思った時に、このことを初めて知る場合もある。女性が健康的に暮らせないことによる経済的・医療的なロスは、ものすごく大きいのです。
月経関連疾患を軽減させるためには低用量ピルを使用したほうがいいとされていますが、日本ではピルについても根強い誤解があります。
ある時、街頭演説で月経についての話をしたら、女子高生もおばあさんも、多くの女性の皆様が足を止めて聞いてくれました。「声なき声」というのは、こういうところにあるんだな、と。今まで光が当たっていなかったところに光を当てることが、政治の役割だと痛切に感じました。
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■高校生が「あ、典子じゃん!」
もともとは望みもしなかったと語った、教師という仕事に就くことになった。しかし、そこで自らも学び、手に入れたものが多かったようだ。
宮川:今の私の得意技は「小学生とハイタッチすること」なのですが、これは教師時代に生徒につけてもらった素養です。今でも、高校生が事務所に寄ってくれたり、街頭演説をしている時に、女子高生が「あ、典子じゃん!」なんて言って私のツイッターで読んだことを質問してくることも。
生徒たちからすれば、「もともと学校の先生をやっていたらしいし、うちらの言うことも聞いてくれるんじゃない?」という感じなのかもしれません。
自分が卒業した母校で教鞭をとったので、生徒たちには先生でありながら先輩という存在。「宮川先生」じゃなくて「典子先輩」「典ちゃん」と呼ばれる距離感が続いているのは、地元で教師をやっていた強みでしょうね。