断水で大変さを実感 すずの水汲み描写が胸に染みる『この世界の片隅に』
西日本豪雨で断水を経験した人は、とくに胸に染みる回だったのかも。
22日、松本穂香主演ドラマ『この世界の片隅に』の第2話が放送。丁寧な内容が、じんわりと視聴者の胸に響き始めている。
■すずが嫁いだその後
この日の放送では、すず(松本)が北條周作(松坂桃李)のもとに嫁いだ後の様子が描かれた。
山の上に建つ北條家には水道が通っておらず、共同井戸まで水を汲みにいくのがすずの日課に。仕事をするなかで、隣人の刈谷タキ(木野花)やタキの娘・幸子(伊藤沙莉)、近所に住む堂本志野(土村芳)と親しくなっていく。
そんなある日、径子(尾野真千子)が娘・晴美(稲垣来泉)を連れて北條家に戻ってくる。嫁ぎ先の黒村家と折り合いが悪く、離婚すると言い出し、さらにはすずに「実家に帰れ」と言い放つ…。
周作に反対されながらも、気を利かせた義父母に背中を押され、すずは一時的に実家に帰省することに。
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■ストレスで10円ハゲが
その後、すずは十円ハゲがあることを指摘される。義母・サン(伊藤蘭)に家の慣わしを習いたいと思いつつも、足の悪い彼女に遠慮して聞けなかったのだ。嫁への配慮から、サンもあえて家事に口を出さないのだが、その優しさもすずにとってはストレスになっていたらしい。
その後、呉に戻ったすず。戦艦・大和を見下ろしながら周作に「おかえり大和! おかえりすずさーん!」と歓迎を受け、再び北條家での生活が始まったのだった。
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■水汲みシーンが胸に染みる
第2回冒頭では、前述のとおりすずが水汲みに通うシーンが描かれた。
水道がインフラとして当たり前に利用できる現代とは違い、この頃は水道がほとんど普及していなかった。たとえば終戦から数年が経過した1950年の統計でも、26.2%という数字であることを考えると、すずの頃はもっと少なかっただろう。
そんな当時の女性たちの苦労が伝わるシーンに、ネット上では…
そうだよねぇ、一日水汲みになっちゃうよね この世界の片隅に
— あなたの後ろにくろぱぐライダーちょび (@chobichan) July 22, 2018
この世界の片隅に、を視聴中。すずさんが水くみをしている姿。断水を経験した後だからか、その大変さを少し想像できる。同時に、水道がなかった頃の生活をおくっていた先人方すごいなぁと。風呂に水をはるなんてどんだけ往復するんかね。 #この世界の片隅に #呉市
— あず (@azu78) July 22, 2018
この世界の片隅に観た
撮影時には同じ呉で放送時にドラマと同じようにバケツで井戸で水汲んで溜め水で生活する人が出るとは思ってなかっただろうなぁ・・・・— ぷらむ1号 (@PlumNo1) July 22, 2018
20180722(日) 『この世界の片隅に』の2話をチラ見視聴。70年以上前の話なので、水道が家まで通っていない地域があったりして、現在の日本とは全然違う不便な生活が見える一方で、「お嫁さん」という立場の扱われ方みたいなものは今も通ずるものが多々あるようなそのまま地続きなような、日本だな。
— ぶくほん (@bookhon00) July 22, 2018
と様々な声が。中には、先日の西日本豪雨の影響で断水を経験した人の声も見られた。
丁寧なストーリー展開と、繊細な感情描写が特徴の本作。次週もますます見逃せない。
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(文/しらべぇドラマ班・Sirabee編集部 イラスト/みかごろう)