この世から敬語はなくなればいいと思う? 便利なので必要との声も
一人ひとりがうまく使い分けていくしかないだろう。
目上の人や初対面の人には、敬語を使うのがマナーだとされている。ただ仲良くなったどの辺りでタメ口にするかなど、面倒なところがあるのも確かだ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,477名を対象に調査を実施。「世の中に敬語はいらない」と考えている人は、わずか10.0%だった。多くの人たちは、敬語の必要性を感じているのだ。
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■細かいマナーに嫌気がさし…
性年代別では、20代男性が若干だが一番多い割合になっている。
敬語が面倒だと思っている人は、細かいマナーに嫌気がさしているのだ。
「敬語の使い方など細かいところまでマナーとして、あれこれありすぎるのが嫌。敬意があれば、細かい部分なんてどうでもいいんじゃないの? そんなマナーがあるせいで、メールの返信さえ気を遣って時間がかかってしまうのは、意味がないと思う」(20代・男性)
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■仕事とプライベートを分けるための敬語
敬語は、相手と距離を取るためにも使われる。
「上の人たちと線引きするのに、敬語は都合がいいと思う。仕事で慣れ合わないって意味もあるけど、こちらのプライベートまで入ってこないように防止する効果も期待できる。もし敬語がなくなったら、オンとオフが分けにくい気がする」(20代・女性)
誰にでもタメ口で話す人を見て、やはり敬語は必要だとの声も。
「初対面の人にもタメ口で話す人が身近にいるけど、見ていると一長一短な感じ。あまり気にしない性格の人とは、すぐに距離を縮めて仲良くなるのはうらやましい。
ただ上下関係に厳しい人には、『なんだあいつは』って陰で言われて距離を置かれている」(30代・女性)
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■体育会系なのに2割が…
上下関係が厳しい体育会系の人たちほど、敬語をいらないと思っているのは意外だ。しごかれてきたからこそ、「必要ない」と痛感しているのかも。
体育会系のまま社会人になるパターンも多いが、中には上下関係がゆるい会社で考えが変わった人もいる。
「学生時代の部活は、上下関係がかなり厳しかった。たった1、2歳違うだけで、敬語を使ってヘコヘコしないと怒られる。
今の会社はフラットな環境で、年が近いとだんだんとタメ口になっていく感じが気に入っている。先輩に気を遣って言えない状況では、いいアイデアは生まれないと思うから」(20代・男性)
完全に敬語をなくすことは、もちろん不可能。一人ひとりがうまく使い分けていくしかないだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,477名(有効回答数)