残業なし定時で退社できる会社 働き方改革が叫ばれる中で割合は…
残業時間だけに注目するのではなく、業務内容の改善にも目を向けてほしい。
働き方改革が叫ばれる中で、残業をなくす動きが広がっている。しかし、それでは仕事が終わらないために、今でも残業が当然の会社もたくさんあるのが現状だ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の会社員・公務員の男女524名を対象に調査を実施。「会社はほぼ定時に退社しているほうだ」と答えた人は、全体で51.0%。多いと取るか少ないと取るかは、それぞれの立場で違うはずだ。
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■家庭がある女性は残業がない会社を選ぶ
性年代別では、すべての年代で男性よりも女性のほうが高い割合になっている。
しかも20代では約8ポイント差なのに対して、30代では22ポイント、40代では36ポイントと差が大きくなるのも印象的である。
「子供がいるので、早く帰って家のこともしたい。今の会社を選んだ理由も、定時で退社できると言われたから。他にもいくつか受けたけど、面接のときに確認すると『残業がある』と言われたので…」(40代・女性)
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■子育て世代の男性は仕事で多忙
30代から40代でも、男性も同じように家庭を持っている人たちが多い。しかし彼らは、女性と違って残業をたくさんこなしている。
「妻も前は働いていたけれど、今は子育てに専念してもらっている。妻の収入がない分、僕ががんばらないと…」(30代・男性)
子供の世話は女性が担当し、男性が外で稼ぐ夫婦がまだまだ多いようだ。
「会社での立場は上がったけど、その分、仕事量も増えた。毎日残業をしても、なかなか終わらなくて気持ちが焦るばかり。もっと子供と、一緒にいたいんだけどね…」(40代・男性)
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■高収入ほど残業を…
年収別では、収入が上がるほど残業している人が増えている。ハードワークをこなさなければ、高収入にはなれないのかも。
しかし、働いた分だけ見返りがあるのは、うらやましいとの声もある。
「私はかなり残業しているけど、収入は一般的な同年代よりも低いほうだと思う。なんのためにこれまで一生懸命やってきたのか、わからなくなるときがある」(40代・男性)
会社には残業時間だけに注目するのではなく、業務内容の改善にも目を向けてほしいものである。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代会社員・公務員の男女524名 (有効回答数)