虐待児童の持つ「玩具」に感じたリアル　『絶対零度』視聴者が推測し反響広がる

■「ウィザードが一緒だから」

友達もいない様子のユキオは、遊ぶときにはいつも『仮面ライダーウィザード』の人形と一緒。母親から虐待を受けつつも、周囲の人々には「ウィザードと一緒だから」などと言って笑顔を振りまいていた。

一方で、井沢たちは組織の名簿を手にした新谷が、涼子と共謀して「喜多野」の殺害を企てていることを掴み、新谷が喜多野の部下たちと接触するという倉庫へ急行する。

しかし、妻・涼子が組織側に寝返る形で事態が一変。新谷が組織の名簿を所持していると掴んだ喜多野は、指紋認証に虐待児であるユキオが利用されていることを把握し、「ユキオの父親」かのように装い接近していたのだった。

井沢たちが先手を打った喜多野の正体とその陰謀に気づいたときには、すでにユキオは喜多野に連れられ新谷宅に。ユキオを喜多野から守ろうと、丸腰の状態で無謀に飛び込んで行ったのは南だった。

身を挺してユキオを守るも、喜多野に銃口を向けられてしまう南。そこへ間一髪で井沢が現れ、喜多野を取り押さえた。

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■ぼくのヒーロー

犯罪を犯してものうのうと生き長らえる犯罪者を前に、田村を失った悲しみや、自身の犯罪への憎しみから、必要以上に喜多野を痛めつけてしまう井沢。そこへ、小田切と山内徹（横山裕）らも到着し、興奮状態の井沢を制して無事に任務完了となった。

その後、ユキオは母親から離されることとなり、母親と別れる場面では、母親の目には涙が。ユキオは「ママ」と悲しそうな目で振り返りつつ、「ウィザード」を握りしめ職員の男性に連れられて行った。

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■「ウィザード」の意味に視聴者が涙

インターネット上では、ユキオが大切に持っていた「ウィザード」が意味することについて憶測が飛び交い、推測された「ユキオがウィザードを持っていた理由」に、反響が相次ぐ事態となっている。

虐待を受けてる子どもが遊んでる玩具が仮面ライダーウィザード。
ウィザードの象徴でもある「最後の希望」って言葉と、最新作のビルドじゃなくて多分まだ父親がいた頃に貰ったんだろうなという哀しさも表現する哀しいアイテムだ。#絶対零度

— 寄 (@yoakemae1453) August 20, 2018

持ってたのがウィザードのソフビ人形てのがまた｡｡｡
脚本の人どうゆうつもりだったのかな。
何年か前のライダーだから最後に買ってもらったのがそれ、って虐待のリアルさを考えたのか、
ウィザードが希望のライダーだからか。#絶対零度

— ねこぜ。 (@nekoze_7) August 20, 2018

https://twitter.com/oniisanvvv/status/1031519165729796097

『仮面ライダーウィザード』（テレビ朝日系）が放送されていたのは2012年～2013年のこと。

現在放送中のライダーではなく、あえて「ウィザード」を大切に持っていたことに「もう何年も、おもちゃを買ってもらえていなかったんだ」「ウィザードを買ってもらった頃が、幸せな時間だったという象徴なのかも」といった声が相次ぎ、児童虐待のリアルさと悲しさに多くの視聴者が心を痛めた。

次回の第8話では、いよいよ井沢と桜木泉（上戸彩）失踪の謎が結びつくような展開に加え、

“特命捜査対策室”“特殊犯罪捜査対策室”で室長を務めた長嶋秀夫（北大路欣也）が登場する。

また、ゲスト出演する乃木坂46・白石麻衣のウェディングドレス姿にも注目だ。

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（文／しらべぇドラマ班・もやこ）