今から観てもハマる! 泣けて、ほっこりする『グッド・ドクター』の魅力
山﨑賢人、上野樹里、藤木直人をはじめとしたキャストたちの熱演だけでなく、ほっこりシーンも魅力
夏クールの連続ドラマの中で、大きな話題となっている作品のひとつ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)。
山﨑賢人演じる主人公・新堂湊の成長物語ではあるが、1話完結型のストーリーという観やすさで、回が進んでからも「初めて観たけど、ハマった!」という人が多いのが特徴だ。
そんな“何話から観てもハマる”『グッド・ドクター』、今夜10時からの第7話を前に、湊のキャラクターや周囲の人々、ハマるポイントを振り返りたい。
■すべての子供を大人にしたい
自閉症スペクトラム障害でサヴァン症候群でもある新堂湊は、幼い頃に大好きな兄を亡くしたことで「すべての子供を大人にしたい」という強い願いを持ち、小児外科医を目指し大学を首席で卒業。
親代わりのように湊をサポートしてきた司賀明(柄本明)が病院長を務める東郷記念病院で、レジデントとして勤務することに。
理事長の東郷美智(中村ゆり)、小児外科の科長・間宮啓介(戸次重幸)、主任の高山誠司(藤木直人)ら病院関係者は、障害を理由にレジデントとして採用することへ難色を示す中、司賀が進退をかけて湊の採用を求めると、密かに院長の失脚を狙う副院長・猪口隆之介(板尾創路)は、湊の採用を歓迎する姿勢を示す。
非常に高い記憶力や空間把握能力、洞察力といった優れた点はあるものの、コミュニケーションに問題を持つ湊は、障害に偏見を持つ人々に虐げられるだけでなく、「子供を助けたい」という真っ直ぐな気持ちから問題を起こしてしまうことも。
しかし、患者に寄り添い、ひたむきに「すべての子供を大人にしたい」と考える湊の行動は、少しずつ周囲に理解されるようになると共に、湊自身も医師として成長していく。
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■湊を取り巻く人たち
湊を温かく迎え入れる司賀に加え、問題を起こす湊を時に厳しく叱りながらも、能力の高さや真っ直ぐな想いを理解し、まず寄り添ってくれたのは指導医となった瀬戸夏美(上野樹里)。
指導する立場でありながら、湊のほうが優れている部分を素直に受け止め、「私のほうが、学ぶことが多い気がしています」と司賀に語るほか、湊の特性を理解した接し方をするなど、人間性の素晴らしさを感じさせるシーンが多い。
そして夏美と同じく第1話から、湊と「苦しんでいる子供を助けたい」という想いで繋がったのは、小児外科のムードメーカーで子供たちに大人気の看護師・橋口太郎(浜野謙太)。
影ながら湊を支えるだけでなく、小さな命が危機に陥る緊張感や人間関係の難しさを感じる本作の中で、橋口の存在は場を一気に明るくし、楽しい気持ちにしてくれる役割も。
かつて自閉症の弟・雅也(吉村界人)の自立を後押しし、周囲と馴染めなかったことが原因で、結果的に雅也を死なせてしまった過去のある高山は、湊が小児外科医への夢を追いかけることは、弟と同じ轍を踏むことになると考え、過剰につらく当たっていた。
しかし、画像診断スキルや膨大な知識量といった能力は評価していたこと、雅也のことを知った夏美から「チームとして最善を尽くせる医師になれれば、それでいいんじゃないですか?」「高山先生だからこそ、彼の夢を守れるはずです」と言われ、考えを改める。
そして湊も、小児外科のエース・高山の医師としての姿に憧れを持ち、厳しく言われたことを理解し、実践する中で成長。また、高山に認められたことで自信をつけ、よりのびのびと働く表情が見られるようになってきた。
また、先輩レジデントたちの中で、丸井(松居大悟)や野々村(池岡亮介)は比較的フラットな態度を見せるようになる一方で、
中島(浅香航大)はネガティブな表情を見せる場面も。
さらに、猪口や間宮も“湊に寄り添う”考えとは、まだ程遠い状況のようだ。
しかし、湊が少しずつ周囲に理解されていく姿に、初回から自閉症やコミュニケーション障害を抱える人や、その関係者たちから「ドラマを通じて、偏見がなくなれば…」といった期待の声は多い。