早大セクハラ騒動、別教授の「口止め」認める ネットの怪文書も話題に
水谷八也氏、市川真人氏は口止めをしたのか? 説明責任を果たす必要がある。
世間を騒がせている、早稲田大大学院のセクハラ問題。渦中の文芸評論家・渡部直己氏(66)は、当時教え子だった20代の女性に対しセクハラをしたとして、7月に同大教授を解任された。
この件について、女性が被害を相談した別の男性教授から「口止めされた」という女性側の申し立てに対して、大学の調査委員会が「口止めを受けていると感じる発言があった」と認めたことがわかった。
名門大学で起こった事件について、ネット上ではさまざまな声があがっている。
■「外では言わないほうがいい」と口封じ
修士課程に在籍していた女性は、同コースの教授だった渡部氏からセクハラを受けていたという。渡部氏は被害者の女性に「俺の女になれ」と迫るなど、深刻なセクハラ行為を行なっていたことが確認されている。
産経ニュースによると、男性教授が女性から相談を受けたのは昨年4月。
その際、男性教授は「面倒なことに巻き込まれるのは嫌だな」と発言した上、女性の言動について「隙がある」などとコメント。被害について「外では言わないほうがいい」と、事実上の「口封じ」とも言える対応を行なったという。
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■「怪文書」も話題に
またこの件について、「はてな匿名ダイアリー」に「早稲田大学現代文芸コースのセクシャルハラスメント報告書がひどい」と題された投稿が行なわれた。
このブログ記事で重要なポイントを抜粋すると、「加害者は、渡部一人ではない」ということで、渡部と同じコースに所属する水谷八也教授と、渡部氏の弟子である市川真人准教授が名指しで批判されている。
「渡部によるセクシャルハラスメントに悩んでいた被害者は、友人同席のもと、当時現代文芸コースの主任を務めていた水谷と三人で面会を行った。また、精神的に落ち込んでいた被害者に代わり、友人は水谷と二人で二回目の面会も行った。
被害者及び友人の申立書によると、水谷は『この件を口外しないでほしい』『口外すると現代文芸コースの存続に関わる問題に繋がるから』『被害者自身にも隙があり、渡部が勘違いしてしまうのもうなずける』といった趣旨の発言をしているにも関わらず、水谷本人が否定していることだけを根拠に、報告書では被害者及び友人の主張を認定していない」(「はてな匿名ダイアリー」より)
ツイッター上では「怪文書」などと評されているこのブログ。
しかし、匿名投稿とはいえ、この騒動の発端となったプレジデントオンラインの報道と合致する部分は多く、現役早大生たちの身の安全などを考えると、しっかりと説明責任を果たしていく必要があるだろう。