最終回へと盛り上がる『絶対零度』 上戸彩演じる桜木泉の登場シーンに注目
「絶対零度」シリーズに新たな展開を生み、キャストの魅力にも大きな支持が集まっている
■謎の制裁人・田村の伏線
これまでのストーリーの中で大きな衝撃を与えたのは、平田満演じる田村薫が「謎の制裁人」だったことと、その死。
「制裁人が田村というのは意外性もあったのか、伏線が張られていないと思われた方もいたようなのですが、『すいません』といった贖罪に端を発する田村の口癖を中心として、セリフや表情でのお芝居に周到に伏線は張り巡らせていました。
そして制裁シーンは全て、実際に平田さんが演じているので、わずかに映っている手や足元など、パーツで分かった人もいたかもしれませんね。
第6話で田村がああした死に方をすることは、最初から決めていました。田村が制裁人だったことが明らかになって、死ぬ――ここには相当な最終回っぽさがありましたよね。でもこれを9話とかまで引っぱらずに、このタイミングでやりたかったのには、出し惜しみせずに攻めた作りをしたかったというのもありますが、ほかにも理由があるんです」
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■生きていた桜木泉
シリーズ前作までの主人公は、上戸彩演じる桜木泉。今作でも序盤に登場し、ストーリーの中ではベトナムで焼死体となって発見されたが、「じつは生きているのでは?」と考えていた人も多かった。
「8話のラストで、北大路欣也さん演じる長嶋(秀夫)が電話で話していて『これからお前は、どうするつもりなんだ? カメ』と言うことで、桜木が生きていたことがわかりましたし、予告映像にも登場しました。
第9話で再び桜木が登場する――そこから逆算して、田村が死ぬ6話までが第一章で、第7話からが第二章という位置付けにした形です。今回の桜木の登場シーンはかなりインパクトがあるので、視聴者のみなさんにも盛り上がっていただけるんじゃないかと思います」
少しだけどんなシーンになるのかを聞き出した限りでも、“それはカッコイイ! ドキドキする!”という感じで、実際に観るのが楽しみでならない。
ミハンを作った東堂定春(伊藤淳史)をはじめ、それぞれ犯罪によってつらい過去があるメンバーたちの今後に加え、そこに桜木がどう絡んでいくのかも気になるところ。
「ミハンは違法捜査など、『正義か悪か』ではなく『正義か正義じゃないか』という葛藤があって、犯罪者を守る場面など“どっちに行っても地獄”という面があります。日常にもあるモヤモヤややりきれなさに通じるというか、それでも人間は生きていくしかない。
桜木の残していたノートに井沢の名前がありましたが、二人には面識はないものの、過去の事件で繋がっています。そこには東堂のまだ描かれていない過去も関係していて――第1話からこれまでの伏線が、最終回には一気に回収されるので、楽しみにしてほしいですね」
井沢と桜木の接点はどこにあったのか、東堂の明かされていない過去には、一体何があったのか…。ラストへ向けてさらに盛り上がる今夜の第9話、桜木がどんな登場を見せるのかにも、大きな注目が集まりそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)