YUIMETALのベビメタ脱退に海外メディアも衝撃 「ユイメタルはグループを去った」
米音楽誌『Loudwire』が、YUIMETALのBABYMETAL脱退をトップニュースとして報じている。
■そもそもベビメタとは
そもそもBABYMETALは、2010年にアイドルグループ・さくら学院の派生ユニット「重音部」としてスタートしている。本格的なメタルサウンドとアイドルの融合という、当時としては画期的な手法で注目を集めた。
さくら学院にはほかにも多数の「部活」が存在したが、重音部の独特すぎる個性は必然的に一人歩きを始め、いつしか「さくら学院の派生ユニット」としてよりも「BABYMETALというグループ」として広く知られるようになっていった。
さくら学院本体も今なお精力的に活動中だが、もはやBABYMETALとの知名度の差は歴然だ。現在ではBABYMETALはさくら学院の派生ユニットではなく、独立した1つのグループとして活動している。
SU-METAL名義でBABYMETALの中核を担う中元すず香は2013年にさくら学院を卒業しているが、BABYMETALとしての活動は継続中だ。なお余談ではあるが、元乃木坂46の中元日芽香は中元の実姉に当たる。
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■ベビメタは「特化型アイドル」の先駆け
今でこそ、ある特定の音楽ジャンルに特化したアイドルグループは珍しくないが、それらはすべてBABYMETALの成功あってのものと言って間違いないだろう。厳密に言えば、Perfumeの成功も重要なお手本の1つになっている。
BABYMETAL以前は、音楽性に一貫したテーマを設けないアイドルが一般的であった。現在でも、大多数のグループはそこまで極端に振りきった音楽性を提示してはいない。「何でもあり」こそがアイドル音楽の醍醐味だという考え方もあるからだ。
しかし近年はその傾向が変わってきつつある。スタイリッシュなダンスミュージックに特化して長年高い評価を得ている東京女子流のような例もあるが、パンクを前面に押し出したBiSHや、ポストロック的なアプローチが特徴のsora tob sakana、本格的なファンクを聞かせるフィロソフィーのダンスといった面々は、比較的最近出てきたグループ。
こういった潮流は、BABYMETALが道を切り開いたからこそ生まれているものだ。各陣営は本格志向の音作りを徹底し、それぞれのジャンルに昔から存在する「本気の音楽ファン」を取り込みながら、ムーブメントを拡大させている。
この事実は、なかなかに興味深い現象であると言っていいだろう。「歌って踊る姿が魅力的であれば音楽は二の次」という時代は、もう終わりが来ているのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)