「小沢一郎・橋下徹」連合は実現するのか 「橋下待望論」と会談の真相を小沢代表に直撃
小沢・橋下・前原会談の中身を小沢氏本人に迫った。
大阪府知事、大阪市長を務めた橋下徹・日本維新の会前代表は、今月7日、東京都内で自由党の小沢一郎代表、国民民主党の前原誠司・元外相と会食した。
橋下氏は2015年末に市長を退任。政界復帰を「2万パーセントない」とまではいわないが自らは否定し続けている。ただ、野党内には待望論がくすぶるっているのは確かだ。
日刊ゲンダイも日刊フジもふだんの相反する報道姿勢とは打って変わり、足並みを揃えるかのように、「橋下徹待望論」を記事にしている。
■橋下氏は小沢氏を評価
橋下氏は今年9月に出版した近著で自民党の1強政治の弊害を指摘し、「自民党に対する強い野党が必要」「野党の存在感が高まることで、与党議員はより真剣に国民のことを考えた政治をするはずだ」として野党勢力の結集を呼びかけている。
橋下氏は著書で、小沢氏について「かつて自民党の中枢で権力闘争に揉まれ続けてきた人であり、権力の本質について一番理解されている」と評価。
『文藝春秋』11月号では、「小沢さんは『強い野党を作るには権力に執着すべきだ』という信念を貫き、2009年に政権交代を実現させています」と最大限の賛辞を送っている。
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■小沢氏に会談の内容を直撃
さて、小沢代表は橋下氏は何を話したのか。私は13日の定例会見で次のように問い質してみた。
「国民民主党の玉木代表の独占激白として、『橋下で政権奪取』という記事が出ている。 先週の日刊ゲンダイは、小沢一郎代表と橋下徹さんの会談を2日間にわたって記事にしていた。 ここにきて橋下徹さんに注目が集まっているが、橋下さんをどう評価するのか」
小沢代表は次のように応えた。
「橋下さんとこの間、久しぶりでお会いしました。 7〜8年前かなあ、そこのときも2、3度食事しながら、かなり長時間話したことがあります。 それと今回は直接目的違いますけれども、前原君の誘いもあって久しぶりに食事をしました。
特別な生臭い話は、何もしてません。 彼は非常に国民の心をとらえる、すなわちアピールする力を持っている人物で、政治家の非常に大事な要素、資質を備えている人だと思います」