訪米した玉城デニー沖縄県知事、NY大講演で拍手喝采 米政府高官や民主党下院議員とも会談
16日、初の米国訪問を終えた沖縄県の玉城知事が帰国した。
10日からの渡米に合わせ、玉城デニー沖縄県知事が9日、日本外国特派員協会で会見し、多数のプレスが会見に駆けつけた。
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■多様性を育んだ幼少時代
玉城知事は冒頭で「ハイサイ、グスーヨー、チューウガナビラ。」と沖縄言葉で挨拶。
「私は、父がアメリカ人、母が日本人。外見からするとアメリカ人の雰囲気です。子供のころは髪の毛はもっと赤くて、今より色も白くて本当にアメリカ人の子供だと言われてもおかしくない、田舎の町にあって目立つ存在でした。
オッカーがいじめられている私に教えてくれたことは、『10本の指は同じ長さや太さじゃない、みんな違って当たり前なんだから、気にしないでね』ということだった。
もう1つ、『人間は外見の皮を脱げばみんな同じ人間だ。青い血や白い血や、ましてや紫の血が流れている人はいない。皮や容姿は1枚の皮なんだから、気にしないでいいんだ』と教えてくれた。
だから、私は肌の違いは個性だとして捉えられるようになった。つまり、私の精神的なダイバーシティーは、子供のころにすでに身につけていた」
と生い立ちを語り、多様性が尊重される沖縄を目指すと述べた。
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■地位協定の見直し求める
在日米軍基地については、
「私は日本とアメリカの安全保障体制を認める立場で、沖縄にある全ての米軍基地の即時閉鎖、撤去を求めていない。しかし、戦後73年を経た現在も、日本の国土面積の0.6%に過ぎない沖縄県に全国の約70.3%の米軍の専用施設が存在する。異常としか言いようがない。
米軍基地を減らしていく方向で議論するのでなく、『機能を強化して普天間を返すから、辺野古に機能を強化した新しい基地を造る』とは、絶対に認められない」
と強調。その上で日米地位協定の見直しを主張し、米国に渡って交渉することを示唆した。