骨折しても「松葉杖使うな」と立ち仕事を強要 ブラック保育施設の恐るべき実態とは
民間経営の保育所も増えているが、中には保育士に過度の負担を強いる職場も。
政府が「働き方改革」の旗を振るものの、世の中にはまだまだブラックな職場が数多い。
残業の証拠を自動で残せるスマホアプリ「残業証拠レコーダー」を提供する株式会社日本リーガルネットワークは、6日から「ブラック企業エピソード」を募集している。今年7月に発表された第1回に続いて、今回が2度目の募集となる。
そこで、前回応募された中からひどすぎる体験談を紹介しよう。
■アレルギーを説明して入社
Nさんは、株式会社の保育企業に新卒として入社した。しかし、体調面について、会社に伝えていたことがあるという。
「私は食物アレルギーを持っていて、アナフィラキシーも起こしていました。その旨を配属先の面談で伝えると『もちろんアレルギーの食物が出たときは対応しなくて大丈夫』と言われたので安心していました。
ところが、いざその食物が出たとき『触ることもできないの?』と言われ、その食物が出るたびに『何もできない』などと言われ続けました。
さらに『診断書を持ってこい』と言われましたが、病院がやっている時間はずっと勤務中でいけず、『いつになったらいくの?』とも言われました」
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■骨折しても立ち仕事を強要
また、Nさんが事故に遭ったときにも、とんでもない対応が…。
「一番辛かったのは、右足を剥離骨折と捻挫をして担当医に2週間は絶対安静で立ち仕事を禁じられたことを伝えると、『明日は何時から出勤できる? 休まないで』と言われ、遠足が入っていた日は『この日はここにずっと立っていてほしい』など言われたこと。
『絶対安静だと言われた』と伝えても聞く耳を持ってもらえず、『仕事は椅子などに座って安静に』と言われたことを伝えると、地べたに座らせられたり、重い荷物を持っての階段移動や、二人がかりとされている業務用掃除用具入れの組み立ても指示されました。
何を伝えても無駄だと思い、毎日毎日、痛い足を引きずり頑張っていました」