今年の漢字は「災」 災害多発の2018年、メディアに「報道の自由を濫用」と感じる人も
災害が多く、今年の漢字も「災」だった2018年。それを伝える報道陣には批判が?
■濫用していると感じている人の意見は?
メディアが「報道の自由を濫用している」と感じているIさん(50代・男性)に聞いてみた。
「大阪地震の際、小学校に許可なく取材陣が突入して学校関係者に静止されたり、事故で亡くなった女児の同級生に話を聞いたりしていて、『なんのための報道なのか』と憤りを覚えた。
阪神大震災では、助けを求める人の声が報道陣の乗ったヘリコプターの音に遮られ、命を救えなかったと聞いている。最近はTwitterで助けを求めることもできる。
メディアは落ち着くまでそれを拡散すればいい。 災害に限らず、視聴率やスクープのために弱っている人に対してマイクとカメラを向けるのは、報道の自由の完全に濫用していると思う」
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■自制を促す人も
一方Nさんは自制を促す(20代・男性)だ。
「メディアが伝えることで認知されることもある。行き過ぎた取材はもってのほかですが、実際に足を運んで話を聞くことでわかる内情もあるのでは。
ただ、やっぱりおかしいなと思う取材があることも事実。そういうメディアや記者は今後取材を禁止するようなシステムを作ってみてはどうかと思う」
様々な意見があるが、「濫用している」と感じている人が5割存在していることは紛れもない事実。「災」が今年の漢字となった2018年、メディアは「取材方法」について再考する必要がありそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,537名 (有効回答数)