東京駅のエスカレーターで「歩かないで!」の呼びかけ 歩行禁止は「おもてなし」になるのか
JR東日本は17日から2月1日までの期間中、転倒などの事故を防止するため「エスカレーター歩行対策」の試行をスタートさせた
■転倒や転落の事故が続出…「手すりにつかまろう」
しかしエスカレーターでは、片側を歩くことで人や荷物にぶつかるなどの理由で転倒や転落による事故が目立ち「手すりにつかまろう」キャンペーンを始め、ポスターなどで啓発してきた。
2017年には、国土交通省が「エスカレーターの転落防止対策に関するガイドライン」を策定し、エスカレーターの両側に立ち止まって乗ることを呼び掛ける「歩行対策」を行っている。
「病気や障害によって、左半身が不自由な人のように、右側に立ち止まって乗りたい人がいる」ということも忘れてはいけない。
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■2020年までに「歩行禁止」
2020年の東京五輪・パラリンピックの開催までに「片側空け」をなくすことを目標にしているという。
かつて鉄道会社各社が「片側空け」を奨励し、片側を空けることが「マナー」として浸透した行動を、現在は「歩行禁止」を呼び掛けている。一度根付いた習慣を変えるということは、簡単なことではないだろう。実際に戸惑う利用者も少なくないそうだ。
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■交通機関「マナーが悪そう」と思われているのは…
公共交通機関ではエスカレーター問題のみならず、「リュックを背負ったままか下ろすべきか」「女性のメイクはみっともないか否か」など話題になることも多い。こうしたマナーは、どの年代が「悪そう」と思われているのだろう。
そこで、しらべぇ編集部は全国20〜60代の男女1,361名を対象に調査を行った。結果、もっとも「マナーが悪そう」と思われているのは10代で4割を超えた。全体の7割は「10代、20代の若者たちのマナーがよくない」と考えていることがわかる。
一方で50代も含めると、およそ3割は「50代以上の中高年がいちばんマナーが悪い」と感じていることがわかる。
世代関係なく、世界中から様々な人が集まる2020年までに「右側に立ち止まって乗りたい人がいる」ことを念頭に置き、配慮することこそが「おもてなし」なのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)
対象:全国20代~60代の男女1,361名(有効回答数)