吉田沙保里さん引退会見 次の夢は「女性の幸せも絶対つかみたい」「江頭2:50に感謝」
「霊長類最強女子」との異名を持ち、国民栄誉賞も受賞した女子レスリングの吉田沙保里選手が引退会見。そこで語った「江頭2:50への感謝」とは。
レスリング女子で五輪3連覇を達成し、8日に現役引退を表明した吉田沙保里氏が10日、都内ホテルで引退会見を行った。吉田さんは「レスリングはすべてやり尽くしたという思いが強い」と引退を決断した理由を語った。
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■33年間の選手生活に区切り
吉田沙保里氏は冒頭で、
「自国で開催される東京五輪に出場したいという思いと、リオ五輪で銀メダルに終わってしまい、たくさんの方に『また金メダルを目指して頑張ってほしい』という応援に支えられつつも、日々迷いながらここまで来ました」
と明かす。さらに、若い選手が世界の舞台で活躍していることへの期待からも、「あらためて自分自身と向き合った時にレスリングはすべてやり尽くしたという思いが強く、引退することを決断いたしました」と述べた。
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■天皇杯を見て決心
初めは幹事社からの質問になった。
——あらためて今(引退の)あいさつをしてどんな気持ち?
「3歳から始めたレスリング。33年間もやってこれたことをうれしく思いますし、これまでたくさんの方に応援していただいて、この場を設けさせてもらって感謝の気持ちを伝えることができたので、本当にホッとしています」
——最終的に決断したのはいつ?
「東京五輪に出たいなっていう思いもありましたし、リオ五輪で銀メダルに終わってしまって、自分の父が生前、引き際は大事だよ、やっぱり勝って終わることが大事だ、とずっと言われていたので。
たくさんの人にも『東京五輪に出て金メダルを』という声をたくさんもらった時に、自分も頑張らないといけないのかな、頑張ろうかなっていう思いもありながら、すごく迷ってここまで来たんですけど。
若い選手たちが世界で活躍する姿を見ることも多くなって、『この子たちにバトンタッチしていいのかな』って思うようになったりとか、練習をしている中でも、本当に若い子たちの勢いも感じましたし、やり尽くしたなって思いもだんだん強くなっていったので。
最終的に昨年12月の天皇杯の試合を見たりして心が決まりました」