国民民主党が党大会 玉木雄一郎代表が語る野党共闘には不安の見方も
国民民主党の党大会が行われ、野党の選挙協力に向けての意思についても玉木雄一郎が明らかにしたが…。
12日、都内・砂防会館で国民民主党大会が行われ、同党所属の国会議員や候補予定者が参加した。「カジュアルな服装」が義務づけられ、玉木雄一郎代表は、入り口でハイタッチするパフォーマンスを行った。
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■来賓は神津里季生・連合会長
連合の神津会長は、昨年の国会で働き方改革法案や入管法改正案で対案を出したり、政府提出法案が明確にしていない問題点に切り込んだりした国民民主党の一連の取り組みについて、「働く者、生活者のための政策を実現しなければならないという強い意志の表れだ」と評価。
来たる統一自治体選、参院選に向けては「1強政治の打破という大義のために野党が一致団結し、働く者本位・生活者本位の政治勢力を大きな固まりとして結成していくことが極めて重要だ」と指摘した。
参院選の候補者の擁立では「与党を利さないことを前提に進めることが必須だ。1人区だけでなく、複数区でも野党が一丸となって戦わなければならない」と強調した。最後に国民民主党に対して「働く者、生活者の立場に立つ政治勢力の拡大に向けがんばっていただきたい」と激励を送った。
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■玉木代表は野党共闘を訴え
玉木代表は挨拶で、
「鋭い批判によって問題点を明らかにし、政府を動かすことは、野党の大事な仕事。実際、昨年の臨時国会では、桜井充議員や大西健介議員が妊婦加算の問題を取り上げたことで、制度の見直しにつながった。
また、山井和則議員や階猛議員の粘り強い追及があって、技能実習生の調査のいい加減さが明らかになった。こうした追及によって政権の問題点が明らかになり、今、国民に中には、マグマのような怒りや違和感が溜まっている。
首相が質問には答えないのにヤジは飛ばす異様な国会の風景、議論を拒否して一方的に物事を進めようとする強引な姿勢、公文書の改ざんさえ部下のせいにして幕引きを急ぐ傲慢な態度、移民を外国人材、FTAをTAGと言い換え、戦闘を武力衝突と言い、公約違反を『新しい判断』と言ってのける。こんな出鱈目を許してはならない」
と述べ、安倍政権との対決を明確にした。その上で
「こうした批判や追及と共に大切なのは、自民党に代わって政権を担い得る『もう一つの選択肢』をつくること。何としても、もう一度、政権を担いたい。なぜなら、私たちには、つくりたい未来が、つくらなくてはならない社会があるから。
昨年、党のアイデンティティを表す言葉として『つくろう、新しい答え』を定めました。単なる否定や批判だけでなく、未来へつながる新しい解決策を示そうと決めたのも、私たちが、『もう一つの選択肢』になるというプライドを捨てていないからです。
つながりを断ち切っていくような社会や経済のあり方を変え、人間同士、さらには自然環境とも、外国の人々とも結びあって生きていく社会、そんな『新しい答え』をみんなでつくり出していきましょう」
と野党共闘を訴えた。