インフル集団感染で7人死亡 老人ホームの対応に「命に代えられるものはない」と悲しみ
兵庫県の老人ホームでインフルエンザの集団感染。施設の対応が物議を醸している。
いままさに猛威を奮っているインフルエンザ。その感染力と発症時の苦しみから、事前に予防策を取っている人も多いはず。
兵庫県の老人ホームでインフルエンザの集団感染が起こり、入居者の7人が死亡するという事件が起こった。
■予防薬投与をしなかった
ことが起きたのは兵庫県・淡路市にある老人ホーム。今月の8日以降、入居者と職員の計74人がインフルエンザに集団感染、その後11日から21日の間に7人が死亡したという。
11日にあった県の立ち入り調査の段階で、インフルエンザ未発症の人に対し予防薬を投与するように指導、しかし、その後の調べによると「職員にのみ」しか予防薬を投与していなかったという。
なお施設長は「ご利用者にまで予防としてタミフルを飲ます認識が、申し訳ないですけど私にはなかった」と発言している。
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■各所で集団感染が発生
また、同月には全国の老人ホームでも同病の集団感染が発生していた。
滋賀県・守山市の老人ホームでは入所者と職員をあわせた12人が感染、のちに入所者の90代・男性が死亡。一方、京都府・南丹市の老人ホームは26人が発症、このうち80代・男性が死亡することに。
しかし、今挙げた両施設は兵庫県の施設とは異なる点がある。「入所者と職員全員」に対し予防薬投与をしていたのだ。その影響かは定かではないが、両施設では感染の規模や死亡者が少ないとも受け取れる。