物議を醸すバラエティ番組の「演出」問題 「あっても良い」と考える世代はやっぱり…

バラエティ番組の演出について意識調査。やっぱり否定派のほうが多い?

2019/02/03 20:00


(yumenoginga1227/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

昨今バラエティ番組コンプライアンスが厳しくなり、一昔前のような「演出」ができなくなっていたといわれる。とくに出演者の芸人を痛めつけるような内容や、少々番組に都合がいい「ヤラセ」のようにも思える番組は批判を浴びがちだ。

そのたびに「バラエティ番組に多少の演出はあっても良い」という声と、「コンプライアンスを遵守するべきだ」という意見で議論となっている。


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■多少演出があっても良い?

しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1,664名にバラエティ番組の演出について調査を実施。

結果、「多少の演出はあっても良い」と答えた人は48.7%。微差ではあるが、演出を否定する人のほうが多いことがわかった。


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■年代別に見ると傾向が

「演出はあってもいい」と答えた人を年代別に見るとある傾向が。

バラエティ全盛期といわれる80年代に青春時代を過ごし、様々な番組を見てきたと思われる40代の割合が極めて高く、55.8%。また、50代も50.3%と半数を超える。

一方平成世代の20代は42.3%とかなり低め。「バラエティ番組の演出」についてかなり否定的であるようだ。


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■否定的な人の声は?

「バラエティ番組の演出」について否定的なIさん(30代・女性)に意見を聞いてみた。

「『攻めた内容』って大概パワハラとオトナ系。そんなの本来放送するべきものではないと思うし、いじめを助長するし、見ていて不愉快。実際、テレビの影響を受けた子供が真似をして他人をいじめるケースもあった。そんな演出、いらないですよ。


昔から批判はあったはずで、ネットがないためそれが表面化しなかっただけ。受け入れられていたとは思えません。コンプライアンスを守ったうえで人を笑わせるようなバラエティを作ればいい話でしょう」


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■「あっても良い」との声も

一方「多少の演出はあっても良い」とするのはEさん(40代・男性)だ。

「誹謗中傷や過度なイジメはダメだろうと思いますが、多少話を盛ったり、挑戦企画なら上手くいくようレールを敷くくらいのことは、むしろ必要なことなのでは。


裏話が表に出やすいネット社会で『演出』しづらいのはわかりますが、批判を恐れていてはいいものは作れない。多少演出を加えて面白くするくらいはやってもいいと思います」


様々な意見があるが、バラエティ番組が現在も人々に愛されていることは間違いない。時代の流れを考慮に入れた内容で視聴者を楽しませてもらいたい。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年12月14日~2018年12月17日
対象:全国20代~60代の男女1,664名 (有効回答数)
テレビバラエティ番組調査時代演出コンプライアンス
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